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【2日目_07】 幻想が舞いネオン煌めく不夜城

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6

■シルク・ドゥ・ソレイユ『O(オー)』

○20年近く盛況を続けるナイトショー

旅行の計画時、ラスベガスでやりたいことのリストの筆頭に挙げられたのが、
様々な媒体で絶賛・推奨され、私達の興味も惹いたこのOを観ることでした。
ラスベガスは各ホテルで目玉となるナイトショーが毎夜いくつも公演されていて、
シルク・ドゥ・ソレイユも7つのナイトショーをラスベガスで常設公演にしています。
その中でも特に人気が高いのが、ベラージオで開催されているOだという話。
特に私はサーカスがモチーフのアニメ『カレイドスター』が好きだったこともあり、
ショーの本場で世界的なサーカスを初めて目にする絶好の機会と考えました。

やりたいこと筆頭ということで、私達も計画直後にチケット確保へ動きましたが、
ステージ正面ブロックの前方は既にビッシリと埋まっていたことに驚きました。
とは言え、正面ブロックから通路一つ挟んですぐ右の前から3列目を確保でき、
良い席に見合うだけの内容が見られるかワクワクしながらこの日を迎えました。
当日の会場も多くの人で賑わい、見た限りはほぼ満席だったかと思われます。

○開幕前からショーは始まっていた

私達は開演の15分前には入場し席に着き、会場の雰囲気を楽しんでいました。
ステージは大きな真紅の幕に覆われ、照明も客席を赤く染め上げていました。
一方ドーム状の高い天井は青色で、意味深な円形の骨組みが垂れています。
会場内の造りは、行ったこともないヨーロッパのオペラホールのような印象でした。

突然ステージ前に、クラウン(サーカスにおけるコミカルな演出担当の道化役)が。
間近な距離で始まる前説的な何か……クラウンは喋らないので前説ではないか。
とにかくショーの前座として、コミカルで楽しい茶番が前方通路で始まりました。
詳しい内容には触れませんが、基本的にはクラウン2人の掛け合いがメインです。
そして唐突に観客がいじられます。実は私もいじられて、偶蹄目に笑われました。
全然不快感はない、純粋に観客と演者とのちょっとしたコミュニケーションの範疇。
だから構ってもらえたのは嬉しかったし、舞台の世界へ誘われたような気分でした。
クラウンは私達のすぐ真横を通り抜け、会場1階をあちこち賑やかに動き回ります。
色々な場所で、時に会場自体に演出あり、時に観客を困惑させ、目が離せません。
後に知りましたが、シルク・ドゥ・ソレイユのショーではある種お約束な前座の茶番。
見逃してしまうのは絶対もったいないので、公演へはぜひ早めに足を運ぶべきです。

クラウンが動き回る通路、今度は仰々しい衣装を纏った演者が列を成して歩きます。
そして先程気になった天井の鉄骨からは……ついにショーの幕開けを予感させます。
少しずつ会場内の現実に、甘美な幻想が溶け込み、混ざり合い、変容していって。
……まさか、こんな風に。私達は麗らかな物語の中へと一気に引きずり込まれました。

○溜め息がこぼれる華麗なる一夜

Oの物語には意味ある言語が全く用いられません。だから、言葉の壁の存在も皆無。
そしてどのシーンも哲学的で、芸術的で、私達には何ら解説なんざしてくれません。
にも関わらず、その骨組みは極めて明瞭で、わからないのに、なぜかわかるんです。
絵画のような繊細で優美な美しさと、彫刻のようなダイナミックに訴えかける美しさ。
ただた目を奪われ、心を奪われ、時に呼吸を忘れては、大きな溜め息がこぼれます。

Oの大きな特徴の一つが、水を使った演出であり、ステージ上はプールになってます。
公演の進行に応じてプールはひっそりと水深を変えて、地上にも深海にも変化します。
アクロバット時には深いプールとなり、情緒的なシーンでは人が歩ける水面となったり、
水深の変化による演出は、驚きと美しさに満ちた物語の彩りとして最高の機能でした。
最前列から3列目までは水被り注意の席ですが、私達はそんなに濡れることもなく。
それでも水しぶき舞う様は目前で堪能でき、迫力と演者の息遣いさえ感じられました。

サーカスの演目としては、何は無くとも各種エアリアルの見応えは抜群でしたね。
空中での力強く華麗な動きももちろん、大掛かりな舞台装置からも目が離せません。
複数人が交錯する危険なアクロバットも、スリルよりもその美しさに感嘆するばかり。
また、Oならではの水関係の演目も、ステージの仕掛けの不思議さで魅力たっぷり。
シンクロナイズドスイミングも圧巻でしたし、空中からの飛び込みも多様な魅せ方です。

個人的には陸上・水中での群舞シーンが大好きで、どこを見ようか毎度悩みました。
集団での統率の取れたダンスも美しいのですが、同時にバックでソロパートもあって。
見事な群舞の裏で、ひっそりと別の物語が進行している、多面性のある舞台でした。
多分何度も繰り返し観たい、って人も私以外に少なからずいるだろうと想像できます。
きっと観るたびに新しい発見があって、物語の解釈もその時々で変わるだろうな、と。

独特な舞台衣装もまた私好みで、演者をよりいっそう印象的な存在にしていました。
派手ではあるんだけど、不思議で意味不明で、そして確固たる美しさを表現した衣装。
Oの舞台ととても良くマッチしていたと感じますし、世界観を形作っていたと思います。
ショーのロビーに一部展示してあるので、間近でデザインを確認できるのもいいですね。

技術的に高度であるのも一目瞭然だったし、とにかく美しく幻想に満ちた舞台でした。
情感溢れる繊細で華麗なショーは、手放しで賞賛されてしかるべきだと納得の内容。
これは確かに薦めたくなるし、叶うなら次は全景を見渡せる席で再度鑑賞したいです。
想像以上に意外で嬉しかったのが、これだけの感動を得たのが私だけでなかったこと。
やや感受性が強い私と同じように、公演後の偶蹄目が呆然と「すごかった……」って。
私より物を見る目がシビアな偶蹄目を感動させる、それだけの何かがあるショーでした。

二人で言葉尽きることなく感動を語り合い、気持ちの昂りは治まるところを知りません。
そしてこの昂りは……次なる行動へのエネルギーへと転化されるほどの大きさでした。


■ベラージオの夜は更ける

○眠らないストリップ

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興奮冷めやらぬまま部屋に戻った頃には夜21時、既に外は闇に包まれていました。
窓の外の景色はネオンに彩られ、想像していたラスベガスが目前に広がっています。
左側には昼間乗ったハイローラーで、円を描くように光が高速で明滅していました。
右側にはところどころで青いネオンが渋く光る、高層のコスモポリタンが佇んでいます。

夜になっても車通りも人通りも絶えることはなく、ストリップは活気に満ちていました。
実のところ……積極的にはしませんが、手荷物にさえしっかり気を付けていれば、
ストリップなら夜日が変わるくらいまで、私の一人歩きもできるんじゃないかな、と。
そんな錯覚さえ起こしかねない賑わいを見せる、完全なる観光都市の夜更けでした。

○幻想の夜は終わらない

いよいよ2日目も終わりますが、3日目はさほど朝が早くなくても問題ない日程です。
気持ちの昂りもなかなか治まらず、湯船に使った後もぼんやりと外を眺めていました。

DSC_0685.jpg

やはり正面からの夜景が一番ですね。この日は月も明るかったのが印象的でした。
ライトアップされたエッフェル塔を背に噴水が見られるのは、ベラージオだけの特権。

IMG_8484.jpg

月の角度が違います。それだけ長い間、何度も噴水ショーを見ていた証左でしょうか。
この夢のような時間を過ごしていることが夢でないことが、心から幸せに思えました。
ゆっくりとふんわりと、夢に包まれながら、アメリカ旅行2日目は静かに幕を下ろします。
[ 2016/10/27 23:45 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(1)

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[ 2016/11/25 16:17 ] [ 編集 ]

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