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【2日目_07】 幻想が舞いネオン煌めく不夜城

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6

■シルク・ドゥ・ソレイユ『O(オー)』

○20年近く盛況を続けるナイトショー

旅行の計画時、ラスベガスでやりたいことのリストの筆頭に挙げられたのが、
様々な媒体で絶賛・推奨され、私達の興味も惹いたこのOを観ることでした。
ラスベガスは各ホテルで目玉となるナイトショーが毎夜いくつも公演されていて、
シルク・ドゥ・ソレイユも7つのナイトショーをラスベガスで常設公演にしています。
その中でも特に人気が高いのが、ベラージオで開催されているOだという話。
特に私はサーカスがモチーフのアニメ『カレイドスター』が好きだったこともあり、
ショーの本場で世界的なサーカスを初めて目にする絶好の機会と考えました。

やりたいこと筆頭ということで、私達も計画直後にチケット確保へ動きましたが、
ステージ正面ブロックの前方は既にビッシリと埋まっていたことに驚きました。
とは言え、正面ブロックから通路一つ挟んですぐ右の前から3列目を確保でき、
良い席に見合うだけの内容が見られるかワクワクしながらこの日を迎えました。
当日の会場も多くの人で賑わい、見た限りはほぼ満席だったかと思われます。

○開幕前からショーは始まっていた

私達は開演の15分前には入場し席に着き、会場の雰囲気を楽しんでいました。
ステージは大きな真紅の幕に覆われ、照明も客席を赤く染め上げていました。
一方ドーム状の高い天井は青色で、意味深な円形の骨組みが垂れています。
会場内の造りは、行ったこともないヨーロッパのオペラホールのような印象でした。

突然ステージ前に、クラウン(サーカスにおけるコミカルな演出担当の道化役)が。
間近な距離で始まる前説的な何か……クラウンは喋らないので前説ではないか。
とにかくショーの前座として、コミカルで楽しい茶番が前方通路で始まりました。
詳しい内容には触れませんが、基本的にはクラウン2人の掛け合いがメインです。
そして唐突に観客がいじられます。実は私もいじられて、偶蹄目に笑われました。
全然不快感はない、純粋に観客と演者とのちょっとしたコミュニケーションの範疇。
だから構ってもらえたのは嬉しかったし、舞台の世界へ誘われたような気分でした。
クラウンは私達のすぐ真横を通り抜け、会場1階をあちこち賑やかに動き回ります。
色々な場所で、時に会場自体に演出あり、時に観客を困惑させ、目が離せません。
後に知りましたが、シルク・ドゥ・ソレイユのショーではある種お約束な前座の茶番。
見逃してしまうのは絶対もったいないので、公演へはぜひ早めに足を運ぶべきです。

クラウンが動き回る通路、今度は仰々しい衣装を纏った演者が列を成して歩きます。
そして先程気になった天井の鉄骨からは……ついにショーの幕開けを予感させます。
少しずつ会場内の現実に、甘美な幻想が溶け込み、混ざり合い、変容していって。
……まさか、こんな風に。私達は麗らかな物語の中へと一気に引きずり込まれました。

○溜め息がこぼれる華麗なる一夜

Oの物語には意味ある言語が全く用いられません。だから、言葉の壁の存在も皆無。
そしてどのシーンも哲学的で、芸術的で、私達には何ら解説なんざしてくれません。
にも関わらず、その骨組みは極めて明瞭で、わからないのに、なぜかわかるんです。
絵画のような繊細で優美な美しさと、彫刻のようなダイナミックに訴えかける美しさ。
ただた目を奪われ、心を奪われ、時に呼吸を忘れては、大きな溜め息がこぼれます。

Oの大きな特徴の一つが、水を使った演出であり、ステージ上はプールになってます。
公演の進行に応じてプールはひっそりと水深を変えて、地上にも深海にも変化します。
アクロバット時には深いプールとなり、情緒的なシーンでは人が歩ける水面となったり、
水深の変化による演出は、驚きと美しさに満ちた物語の彩りとして最高の機能でした。
最前列から3列目までは水被り注意の席ですが、私達はそんなに濡れることもなく。
それでも水しぶき舞う様は目前で堪能でき、迫力と演者の息遣いさえ感じられました。

サーカスの演目としては、何は無くとも各種エアリアルの見応えは抜群でしたね。
空中での力強く華麗な動きももちろん、大掛かりな舞台装置からも目が離せません。
複数人が交錯する危険なアクロバットも、スリルよりもその美しさに感嘆するばかり。
また、Oならではの水関係の演目も、ステージの仕掛けの不思議さで魅力たっぷり。
シンクロナイズドスイミングも圧巻でしたし、空中からの飛び込みも多様な魅せ方です。

個人的には陸上・水中での群舞シーンが大好きで、どこを見ようか毎度悩みました。
集団での統率の取れたダンスも美しいのですが、同時にバックでソロパートもあって。
見事な群舞の裏で、ひっそりと別の物語が進行している、多面性のある舞台でした。
多分何度も繰り返し観たい、って人も私以外に少なからずいるだろうと想像できます。
きっと観るたびに新しい発見があって、物語の解釈もその時々で変わるだろうな、と。

独特な舞台衣装もまた私好みで、演者をよりいっそう印象的な存在にしていました。
派手ではあるんだけど、不思議で意味不明で、そして確固たる美しさを表現した衣装。
Oの舞台ととても良くマッチしていたと感じますし、世界観を形作っていたと思います。
ショーのロビーに一部展示してあるので、間近でデザインを確認できるのもいいですね。

技術的に高度であるのも一目瞭然だったし、とにかく美しく幻想に満ちた舞台でした。
情感溢れる繊細で華麗なショーは、手放しで賞賛されてしかるべきだと納得の内容。
これは確かに薦めたくなるし、叶うなら次は全景を見渡せる席で再度鑑賞したいです。
想像以上に意外で嬉しかったのが、これだけの感動を得たのが私だけでなかったこと。
やや感受性が強い私と同じように、公演後の偶蹄目が呆然と「すごかった……」って。
私より物を見る目がシビアな偶蹄目を感動させる、それだけの何かがあるショーでした。

二人で言葉尽きることなく感動を語り合い、気持ちの昂りは治まるところを知りません。
そしてこの昂りは……次なる行動へのエネルギーへと転化されるほどの大きさでした。


■ベラージオの夜は更ける

○眠らないストリップ

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興奮冷めやらぬまま部屋に戻った頃には夜21時、既に外は闇に包まれていました。
窓の外の景色はネオンに彩られ、想像していたラスベガスが目前に広がっています。
左側には昼間乗ったハイローラーで、円を描くように光が高速で明滅していました。
右側にはところどころで青いネオンが渋く光る、高層のコスモポリタンが佇んでいます。

夜になっても車通りも人通りも絶えることはなく、ストリップは活気に満ちていました。
実のところ……積極的にはしませんが、手荷物にさえしっかり気を付けていれば、
ストリップなら夜日が変わるくらいまで、私の一人歩きもできるんじゃないかな、と。
そんな錯覚さえ起こしかねない賑わいを見せる、完全なる観光都市の夜更けでした。

○幻想の夜は終わらない

いよいよ2日目も終わりますが、3日目はさほど朝が早くなくても問題ない日程です。
気持ちの昂りもなかなか治まらず、湯船に使った後もぼんやりと外を眺めていました。

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やはり正面からの夜景が一番ですね。この日は月も明るかったのが印象的でした。
ライトアップされたエッフェル塔を背に噴水が見られるのは、ベラージオだけの特権。

IMG_8484.jpg

月の角度が違います。それだけ長い間、何度も噴水ショーを見ていた証左でしょうか。
この夢のような時間を過ごしていることが夢でないことが、心から幸せに思えました。
ゆっくりとふんわりと、夢に包まれながら、アメリカ旅行2日目は静かに幕を下ろします。
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[ 2016/10/27 23:45 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(1)

【2日目_06】 くうねるあそぶ。

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5

■おなかいっぱいをこえるまで

○ラスベガスのバフェ文化

カジノで懐は満たせずとも、美味しい食事で空き始めたお腹は満たせそうです。
この日は夕食で「バフェ」を楽しむ計画をしていて、昼食はとっていませんでした。
バフェ……日本で一番馴染み深い表記は「ビュッフェ」、要するに食べ放題です。
ラスベガスではバフェが名物で、大きなホテルに必ず一軒レストランがあります。

基本的にどのホテルも、お客にカジノでできるだけたくさん遊んでもらうのが狙い。
早朝から深夜まで料理が並び、食べたい物をすぐ食べられるバフェのスタイルは、
カジノの利用者だけでなく、ホテルの思惑とも上手く合致していたのが由来だとか。
基本的にセルフ形式なのも、大勢の客を捌く必要がある巨大ホテルのメリットかな。
ゴージャスなホテルではゴージャスな感じに、お手頃なホテルではお手頃な感じに、
ホテル毎の特色に合わせて、他のレストランと同様にバフェレストランが並びます。

とは言え、歳月を経ていく中、各ホテルの特色やウリが洗練され大きな目玉となり、
レストランや時間帯によっては、すぐ食べられるどころか平気で1時間以上待つことも。
それを認識しつつ、私達も今回の旅行で2度、人気のバフェレストランへ行きました。

○Wicked Spoon

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この日行ったのは、ベラージオの隣のコスモポリタンというホテルのバフェでした。
コスモポリタンは4泊目のホテルでもあったのですが、食事はこのタイミングです。
ベラージオ泊ならベラージオで食べればいいのに……というのは確かにその通り。
しかし私達がMy Vegasで得た「ベラージオのバフェ利用権」は平日のみ利用可。
そちらを有効利用したいのもあり、一番行きたいレストランだったWicked Spoonへ。
……旅行の計画当初は、そもそもコスモポリタンでの4泊目もありませんでしたしね。

隣のホテルとは言っても、各ホテルの内外の移動は存外長く、所要時間は10分強。
大きなシャンデリアが輝く階段を昇り、2階の長い通路を歩いた奥がレストランでした。
16時過ぎという中途半端な時間だったこともあり、まだ待機列は発生していません。
混雑時は1時間程度待つのを調べていたので、すぐに案内してもらえて良かったです。
入店直後にチップ込みでの会計を済ませ、あとはひたすら食べるだけの時間開始!

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店内はとても広く、扱っている料理の種類・ジャンルもバラエティに富んでいました。
そして決定打となったWicked Spoonの魅力の一つが、スイーツが充実していること。
私達の席の前でも、ジェラートの専門コーナーがこれ見よがしに目移りさせてきます。
……まあ、結局この華やかなジェラートまでは手を伸ばせなかったんですけどね!
二人同時に席を離れないよう、まず偶蹄目から、その後私が料理を選んできました。
バフェでやりがちな「手荷物置いて離席」は、高級レストランであってもダメ、絶対。

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食べるのに夢中であんまり写真残してなかったのは、ちょっともったいなかったです。
率直に言って、料理は期待以上に美味しく、アメリカの食文化を侮っていたのを痛感。
肉・魚料理は大味、スイーツは甘すぎる、そんな典型的なイメージとは異なってました。
私はサーモンのグリルとエビのマリネとマッシュポテトが気に入ってひたすらリピート。
スイーツもとても全種は食べられずとも、レモンケーキとモヒートマカロンが良かった。
Wicked Spoonの特徴に、料理は小皿に小分けにされ、スイーツもアメリカ的には小さめ、
という点が挙げられますが、色々な料理を食べたい私には実にありがたい形式でした。

形式についてもう少し記しておくと、ソフトドリンクはテーブルオーダーで飲み放題です。
感じの良いスタッフがこまめに巡回し、空のグラスを見つけるとすぐ声をかけてくれます。
ここでも私はレモネードを頼むことが多かったです。アメリカのレモネード美味しかった。
料理は洋食だけでなく、中南米、中国、そして日本料理(っぽい何か)も並んでいました。
ぶっちゃけエスニックな料理はあまり好まないので、ほぼ洋食だけ食べてましたけどね。
中国コーナーではカエル肉に驚き、日本コーナーでは味噌汁の具のシイタケに絶望。
あ、日本料理コーナーに割り箸が置いてあったのは、地味にファインプレーだったかと。
なんやかや、物を食べる時は何であれ箸が一番使いやすいあたり、生粋の日本人です。

お約束のように二人で腹十二分目になり、「食べ過ぎた……」とぼやきつつも大満足。
一応は高級バフェのディナーなので、チップ・税込みの2人分で約120ドルだったはず。
私達のライフスタイルでは、日本なら一食にこれだけかけることはほぼあり得ません。
海外旅行ならではだと思うし、こういう形で楽しむラスベガスを知れて良い経験でした。


■夕暮れのファウンテンビュー

○鳴らない電話とチェックイン

Wicked Spoonでの食事を終えて17時半、部屋番号通知のメールはまだ来てません。
正規のチェックイン時刻は15時ということもあり、諦めて再度チェックインカウンターへ。
15時頃には長蛇の列だったカウンターも、さほど待つことなく進むことができました。
受付時に貰ったカードキー一式を渡して交渉する偶蹄目……すんなり部屋番号ゲット。
「これ……実は既に部屋番号割り振られてた?」「せっついたから貰えたと信じたい」
ともあれ、悲しみの残滓が漂うカジノホールを抜けて、客室へ向かうエレベーターへ。

最初の受付時に、9階の部屋を用意するという旨は聞いていて、実は少しがっかり。
私達が予約したのは「ファウンテンビュー」という、噴水を見られるのがウリの部屋。
もう少し高い階の方が、より綺麗に噴水を見られるだろうなと感じましたし事実かと。
しかし、エレベーターホールを出てすぐの場所が私達が2泊する部屋だとわかって、
広い客室棟を歩かずに済む喜びと、決して悪くはない眺めを確信できて安心しました。
エレベーターホールが位置しているのは、ベラージオの建物のほぼ中心だからです。

○やっぱり枕はたくさんあった

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ようやく辿り着いた部屋は、豪華なリゾートホテルのイメージに違わないものでした。
シックな内装の広い部屋には、額縁に入ったアートがあちこちにかけられていて、
枕がいくつも積まれた大きなベッドや、大きなテレビに、これまた広いバスルーム。

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……壁側に浴槽、大きな洗面台を挟んで、反対側にトイレとその向かいにシャワー。
「なんでこんなに浴槽とシャワー離れてるんですかね」「謎」
シャワーの後は、タオルで足回りを拭いてから、スリッパで浴槽へ移動してました。
あ、スリッパと言えば、アメリカのホテルではスリッパが部屋に用意されていません。
1・5泊目のデンバーのホテルも、ベラージオも、全部自前のものを使っています。
唯一4泊目のコスモポリタンでだけ用意されていましたが、多分レアケースですね。
ホテルの室内では靴よりもスリッパが楽なので、持ち込みを強くオススメします。

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閑話休題。部屋の設備の話に戻りますが、珍しいものとしてミニバーがありました。
カウンター左側の小さな箱は、お酒のつまみになる可愛いお菓子がいっぱいです。
冷蔵庫を開けると、中には瓶・缶の飲み物に、カクテルの材料になるお酒の数々。
眺めているだけでもワクワクするんですが、実はこれには大きな落とし穴が……。
これらの品物、わずかでも置き場を離れた瞬間に、課金対象になってしまいます。
思わず手に取りたくなるお菓子も、隙間作りたくなる冷蔵庫も、全部罠なんです。
事前に知っていたから回避も余裕でしたが、地味に課金者多そうな気がしました。

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日本語の注意文もありました。にのミニバニ。ニホンゴムズカシイネー。

○赤く染まる山並みを背に

さて、結局のところ部屋の窓の外の景色はどんなものかと言えば、こんな感じでした。

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眼下には謎のプライベートプール……? そして本館低層階の屋根が大きく広がります。
スイートなど位置も値段もお高い部屋なら、眼下を気にせず噴水を見下ろせるでしょうね。
あるいは、ツインではなくダブルの部屋なら、もう少しだけ高層階だったかもしれません。
階毎の部屋構成はわかりませんから、あくまで噴水側に位置するという選択だけでした。
英語での十分な交渉が可能であれば、別の部屋に替えてもらうこともできるという話も。

でも、まあ……

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悪くはなかったと思ってます。

ショーのほぼ中央に位置取り、噴水の打ち上がる「ドゴーン」という轟音を体感しながら、
昼は30分に1度、夜は15分に1度、部屋でくつろぎながら見られる華やかな噴水ショー。
これこそがベラージオの醍醐味だと思っていたし、十分に堪能することができました。

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ベラージオの噴水ショーは、BGMに合わせて水や光が動いて様々な表情を見せます。
部屋のテレビに専用チャンネルがあり、室内でもショーとリンクしたBGMを聴けました。
毎回異なる音楽に彩られながら、時に軽快に、時に盛大に、時に優美に、時に妖艶に、
ダイナミックさと繊細さを併せ持つ噴水ショーを、飽きることなくひたすら眺めていました。
[ 2016/10/27 02:23 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_05】 夢を乗せ夢を走らせ夢破れ

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■くるくる回る人の欲

○はじめてのカジノ

ベラージオへ戻ってきた私達は、ついにカジノへの第一歩を踏み入れました。
どこのホテルでも1階フロアが大きなカジノスペースになっているのが大半です。
ホテル内は本当に広く、一フロアを端から端へ10分歩くと言っても大げさでなく。
ベラージオもその例に漏れず、ただそこにいるだけでもはや別世界の気分でした。

まず、My Vegasの景品交換に必要な「M-Life」のカード作成の手続きをしました。
このカードは景品との紐付けだけでなく、各種ゲームのプレイ履歴も記録します。
ゲームで遊ぶ前にカードを挿入・提示することで、使用額が完全に管理されます。
額に応じて、スロットマシーンのフリープレイ、レストラン割引等の恩恵があったり。
ちなみにこのM-Lifeは、ストリップのホテルの多くを占めるMGM系列で共用可能。
恩恵のためには相当額の使用が必須ですが、無料で作れるし損はないはずです。

特にトラブルもなく、私のカードへ景品の25ドル分フリープレイ権を与えてもらって、
いよいよ私達にとって初めてとなる、カジノでの一攫千金の夢が幕を開けました。
ここで簡単に、日本における私達二人のギャンブルへの接し方をご紹介します。
競馬・競艇は好んで映像観戦したり、現地に足を運んだり、投票したりしています。
一方でパチンコ・パチスロは20歳になった時に一度遊んだきり。クソゲー認識です。
もっとも、ゲームセンターのメダル富豪だった頃は、たびたび遊んでいましたけどね。
賭け事自体に偏見も抵抗も無いですが、機械のご機嫌取りには興味無い感じです。
……そんな私達でも夢中になってしまう、そんな空気感は流石ラスベガスでした。

○初日のビギナーズラックでは終われない

最初に挑戦したのは、25セント機の「Wheel of Fortune」……ジャックポット狙いです。
Wheel of Fortuneはプログレッシブジャックポットで有名なスロットマシーンシリーズ。
プレイヤーが遊んだ分、ジャックポットの金額が発生まで青天井で積み立てられます。
しかもあちこちのカジノで置いてある台で連動しているため、ジャックポットも超高額。
億万長者になる方法の一つが、このWheel of Fortuneのプログレッシブジャックポット。
……もっとも、私達がこの時遊んだのは、プログレッシブ非対応だったんですけどね。

スロットマシーンには直接紙幣を投入して遊びます。スッと飲まれる偶蹄目の10ドル札。
機種毎に、1セント、5セント、25セント、1ドル……などと、目安の金額が決まっています。
それが最低賭け金で、追加ベッドをすることで配当額や的中ラインを上げられる仕組み。
とんでもなく恐ろしいことに、スロットで遊ぶ時の基本は、その機体へ最大ベットすること。
そうしなければ、そもそも的中しにくいだけでなく、ジャックポットまで制限される絶望が。
このWheel of Fortuneは……確か最大ベットで3ライン判定=75セントベットが前提でした。

数回回したところで突然イベントが発生し、画面内の小さなホイールが複数回動きました。
……あれ、よくわかんないけど、これ、多分小当たりしたっぽくない? 当たってるよね?
目玉は機体上のホイールが回ることなのを知ってたので、地味なイベントに戸惑う二人。
「と、とりあえずいったん払い戻してみたら?」「おk」
払い戻しのボタンを押すとすぐ、機体から「バウチャー」と呼ばれる紙が一枚出てきました。
これは現金と同義で、交換所で換金できるだけでなく、そのままゲーム機へ投入できます。
そこに記されていたのは約「80ドル」の文字、投資金額を考えれば十分すぎる金額でした。

「ここでやめなよ、やめな! これで『カジノで勝ってきたよ!』って言って帰れるんだよ!」
賭け事は勝った時に止めるが信条の私は、これで勝ち逃げしていいと本気で思ってました。
「……大富豪になるために、ラスベガスに来たんだ……! これじゃ大富豪じゃない!」
知ってた。でも、それもまたラスベガスの楽しみであることは、私もよくよく理解していました。
一時の甘い甘い勝利の味に酔いしれ、私達はゆるやかに確実に闇に飲まれていくのです。

○1セント機で一回し60セント

一応は高級ホテル内のカジノ、手荷物にさえ気を付ければ危ないことはなさそうですが、
基本的には二人で隣同士で座って遊べるスロットマシーンを探して、一緒に遊びました。
いかにもなデザインのもの、大型液晶スクリーンの最新のもの、映画等がモチーフのもの、
一口にスロットマシーンと言っても、その種類は膨大でおそらく場内に4桁台はあったかと。
機種毎の金額だけでなく、ジャックポットの仕組みも様々で、自分に合った台が選べます。

私達が特に好んで長く遊んだのは、Wheel of Fortuneとモノポリーの1セント機でした。
どちらも比較的新しく、大型の液晶に3D効果や座席連動の演出があったり賑やかです。
日本のパチスロと違って大した演出も無い機種も多く、それはもう本当にひたすら貯金箱。
多少なりとも楽しい演出のあるこの2機種は、だらだらと長く遊ぶのには打ってつけでした。

とは言うものの、この手の新しい機種特有の落とし穴。一回しに必要な多くのライン数。
確かに1セントを基準に遊べるものの、実際は判定ライン全てにベットの必要があります。
横に5つの絵柄、それが3段、それらを跨ぐラインの組み合わせは……60種に及びます。
どれかのラインで3つ以上特定の絵柄が並べば的中ですが、配当基準はあくまで1セント。
一回しに60セントかかるのに、的中の払い戻しは4セント、みたいなことは通常運行です。
さらにジャックポットの発生には、1ラインに対して最大の5ベットが必須条件になります。
当たれば確かに大富豪ですが、ジャックポットのためには一回し3ドルがかかるわけです。

結局私は、ジャックポットに憧れて来たはずのラスベガスで、長く遊ぶことを選びました。
一回し60セントをメインにして、ゆるゆる2時間弱はスロットマシーンで遊べたと思います。
小当たり・中当たりであれば、最低ベットでも得られるチャンスがあるのがありがたい。
途中タイミングによっては、10ドル程度勝ったりした瞬間もありましたし、まあ、楽しかった。
……最終的には、私は40ドルほど、偶蹄目は200ドルほど飲まれていますけどね……。

偶蹄目は本当にジャックポットを狙っていたので、一回しあたりの賭け金が私の数倍です。
さらに、私は1セント機だけで遊んでいましたが、偶蹄目は最大で1ドル機にも手を出して。
1ドル機はライン数こそ少ないですが、それは的中の可能性も少ないというのと同じです。
小さくでも当たれば長く遊べますが、小当たりさえなく一回しに数ドル飲まれるのは地獄。
一度手酷くやられて、ラスベガス滞在中に二度と1ドル機に座ることはありませんでした。

正直ゲームとしての面白さだけなら、日本のパチンコ・パチスロの方が数段上でしょうね。
長く遊ぶに耐え得る演出は、日本のゲーム産業ならではなのかもしれないと思いました。
ラスベガスのスロットマシーンは、「ジャックポットで大富豪」の夢を追うためだけの存在。
その夢があまりに艶やかだからこそ、多くの人が夢を追い夢破れていくのを実感しました。


■持てる者の宴、持たぬ者の羨望

○カジノは他にもゲームあるよね?

カジノ内にはスロットマシーンだけではなく、各所にテーブルゲーム台も並んでいます。
日本でもお馴染みの、ルーレット、ブラックジャックといった「いかにも」なカジノゲーム、
ポーカーだけでも「テキサスホールデム」「スリーカード」「パイゴー」などの種類があり、
クラップス、バカラ、その他見たこと・聞いたことのないテーブルゲームも色々ありました。

もちろん私達も、今回のラスベガス旅行でテーブルゲームで遊ぶ準備はしてきました。
言語依存の度合いが小さい、必要な前提知識が少ない、勝てる可能性も少なくない。
そんな条件での検討の末、ルーレット、ブラックジャック、クラップスで遊ぶことにしました。
特にクラップスは日本ではあまり馴染みがありませんが、カジノの人気ゲームの一つ。
事前にルールや賭け方について、偶蹄目と二人で予習をしたうえで旅行に臨んでいます。

これらのゲームについては、また機会を改めてその詳細を書いていくことになるでしょう。
と言うのも、実はこのタイミングで……と言うか、ベラージオで私達は遊んでいませんから。

○15秒で消える15ドル

ゲーム台には必ず、そのゲームの最高・最低ベット額やベット単位などが記されてます。
私達もお目当てのゲーム台を探しながら、目ざとくその表記にチェックを入れてました。
特に気を付けて見ていたのは、ゲームに参加する前提条件となる「最低ベット額」です。
ベラージオのゲーム台は軒並み最低ベット額が10~15ドル、想像以上に高額でした。

これが競馬であれば、一レースに1500円賭けるのも現実的な遊び方だと認識してます。
レース自体は2分弱ですが、その前に予想に十分時間を割け、リターンも期待ができる。
自分の予想という思考に託す賭け金であり、競馬場を楽しむための費用でもあります。
一方、ブラックジャックなら、親のブラックジャックで無条件敗北は割とよくある事故です。
しかしだからこそ、その一瞬に15ドルを持っていかれるのには、心理的な抵抗が大きい。

当然のことながら、五割以上の勝率で遊べる人や、賭け金を気にせず遊べる人なら、
ディーラーや他プレイヤーとのひりつく駆け引きも存分に味わえるのかもしれません。
実際にテーブルによっては、大勢の人が盛り上がっている様子も見受けられました。
そっと賭け金を確認すると、最低ベッド額が20ドルで(ひえっ……)となることもしばし。
残念ながらこのカジノでは、私達が心置きなく楽しむことは難しいと判断した次第です。

○諸条件のゲーム台への影響

遊びこそしませんでしたが、たびたび観察することでわかったこともいくつかあります。
ゲーム台のベット額は、常時同じではなく、時間帯によって変化・調整されていました。
具体的には夜の方が額が高くなりがちで、午前中は少しばかり安めの設定でした。
また、人が他より多くついているゲーム台は、ベット額も安めのことが多い印象です。
ただし、安めのゲーム台は数も絞られていて、満員で参加できないこともあるかなと。

ゲームによっては、ベット額が安めでも他の設定も渋くなっていることが多々あります。
私達も体験したのはブラックジャック、ブラックジャック時の配当に影響がありました。
他にも細かなルールとベット額が結び付くことがあるので、プレイ前の確認必須です。
[ 2016/10/21 02:16 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_04】 街を歩けば高みと影と

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3

■1ドルの勉強料

○夢見心地の大通り

ストリップの賑やかな街並みを歩き、私達は次なる目的地を目指しました。
道中に建つホテルはどれもこれも目を引き、写真に収めずにはいられません。

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こちらは「MIRAGE」、南国がモチーフで、ホテル内ではイルカショーも開催。
夜になると敷地内の火山が派手に噴火する無料のショーも観られるそうです。
大看板になってる『LOVE』は、ビートルズとシルク・ドゥ・ソレイユのコラボショー。
モチーフだけでなく、目玉のナイトショーも、ホテル毎の大きな特徴になってます。

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こちらは「Flamingo Las Vegas」、モチーフは……明らかに見ての通りですね。
身長180cm超の偶蹄目と並ぶと、ラスベガスのスケールを感じてもらえるかと。
何につけてもこういうスケールで作られている、とにかく全てが大きな街でした。
ホテル内では本物のフラミンゴが飼われていたり、フラミンゴの噴水があったり。

アメリカ滞在も2日目、非日常に慣れ始めて、華やかな街並みに心奪われて。
光溢れ活気に満ちた賑やかな大通りで、確かに私は少しばかり浮かれていて。
そんな時、私の気持ちの緩みを突くかのように、強い日差しは影を落としました。

○戒めの一枚

派手で目を引くホテル街を写真に残そうと、スマホを手にカメラを向けて歩く私。
突然、少し前を歩く偶蹄目に、これまた派手な着ぐるみが寄って並んできました。
ポーズを取って明るく私に声をかける着ぐるみ、写真を撮れと促しているようです。
あまりに唐突で呆気にとられつつも、自然と私もカメラを向けてしまうような呼吸技。
そしてシャッターを切る直前にもう一人がすっと並び、その瞬間、ようやく、でした。
(やられた……)
知っていたのに、気付けなかった。それくらい自然で、スムーズな、一枚の写真。
気付いた時には後の祭りで、偶蹄目を見るとやっぱり全て察した表情をしてました。

「チップ! チップ!」
……ですよねー。男性二人に挟まれ、一応は和やかにチップを要求される偶蹄目。
「チップあるよね、お願い」
迷い無く偶蹄目に声をかけて、偶蹄目からチップを渡してもらうように頼みました。
財布から1ドル札を一枚出して渡し、早足でとりあえず目の前のホテルに入ります。
「知ってたはずなのに……ごめん」
「まず荷物改めるから、ちょっと落ち着ける所探そう」
偶蹄目の言葉にハッとしつつ、ホテルのカジノフロアに座れるところをすぐ見つけ、
緊張した状態で貴重品一式の無事を確認し、ようやく一息入れることができました。

偶蹄目にチップを頼んだのは、偶蹄目だけがチップ用の小銭入れを持っていたから。
小銭入れの中には、現金での買い物でお釣りに貰った小銭と、1ドル札が数枚だけ。
最悪小銭入れごと盗られたとしても、被害は最低限で済むだろうという目算でした。
お互い鞄に入れてた財布にはカードも入っていて、このタイミングでは外に出せません。
本当に貴重な高額現金とパスポートは、服の下に入れたセキュリティバッグの中です。
そこから無事に抜け出せたことで安心して、その後の持ち物確認まで私は気が回らず。
明らかな異常事態にあっても、すぐその発想に至れた偶蹄目は流石だと再認識しました。
他で注意を引いてる間に荷物に手を付けられるの、海外ではよくある話ですからね。

私達の痛手は1ドルで済みましたが、緩み始めた気持ちを戒めるには十分な額でした。
どれだけ華やかでも、今自分がいるのは日本ではなく、何が起こるかわからない海外。
苦笑しつつも油断を振り返るように、旅行中何度か二人で忌々しい一枚を見返しました。
実際今回の旅で一番「よくなかった」場面でしたし、反省しつつもこれで済んで良かった。

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その後も街中で目に入る、キティやピカチュウ、ミッキーなど有名キャラの着ぐるみ、
バニー、サンバカーニバル、ウェディングドレスなどの綺麗なお姉さんもあちこちに。
有名ホテル付近で「ホテルを背景に写真撮るよ」と声をかけている人も散見しました。
注意深く観察すると、どこも複数人がチームとなり最後は「チップ」と称し現金を要求。
声をかけられる観光客も後を絶たず、娯楽都市の光と影を実感する機会でしたとさ。


■世界最大の空中散歩

○High Rollerでハイローラーの夢を見る

道中でとんだ一波乱もありましたが、どうにか無事に次の目的地が見えてきました。
「High Roller」、カジノで高額な賭け金で遊ぶ人を意味する、世界最大の観覧車です。

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「The LINQ Promenade」という新しくできた比較的小規模なショッピングモールの、
オシャレな石畳の道の先に、大きな観覧車が圧倒的な存在感で鎮座していました。
そのスケールはやはりとち狂っていて、一周30分、ゴンドラ一つの最大定員は40人。
ストリップの北から南までを一望でき、昼でも夕方でも夜でもその景観を楽しめます。
ゴンドラの一つはバーになっていて、追加料金でお酒を飲みつつ下界を眺めることも。
私達はもちろん通常のゴンドラ、もう一組の家族連れと一緒に乗ることになりました。

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乗り込み直後に後ろのゴンドラをパチリ。待機列はバーゴンドラ待ちの人達ですね。
ゴンドラの中は立って歩き回れるくらい大きいのが、写真で上手く伝わるでしょうか。

○高い高いラスベガスの空

私は観覧車が好きでよく乗りたがるのですが、その実結構な高所恐怖症です。
案の定ハイローラーでも、一度座った窓際の席から30分動くことができないままで。
これ以降の色んなアングルの写真は全て、偶蹄目が動き回って撮ってくれました。

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最初こそ目の前の大きなホテル「Flamingo Las Vegas」が視界を遮っていますが、
ややもすればその向こうにベラージオも、さらに西側の開けた荒野も見えてきます。
写真左側に小さく、ストリップの南端近くにある「Luxor」のピラミッドも写っています。

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こちらはラスベガス東側の荒野と、南東のマッカラン国際空港方面の写真です。
豪華絢爛で高層建築が建ち並ぶのが、ラスベガスのごく一部なのがわかります。
私はあまり席を立てませんでしたが、偶蹄目は興味深く外を眺めていたようです。
そして私の席からでも十分、煌びやかな眺望とその向こうの寂寥を味わえました。

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空中散歩も終わりを迎えようとする頃、ベラージオの噴水ショーが見えました。
もっと高くから見られればさらに格別だったでしょうが、昼のショーは30分に1回。
ハイローラーに乗っている間に見られただけ、運が良かったのかもしれません。
ストリップ北側方面の散策を終えて、私達は再度ベラージオへと戻るのでした。
[ 2016/10/12 14:51 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_03】 フランスへもイタリアへも

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1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2

■道路はあたかも国境で

○翼よ、あれがパリの灯だ

ストリップに面したホテルはそれぞれテーマを有するとは、前回書いた通り。
たとえば私達が泊まるベラージオは、イタリアのリゾート地がモチーフです。
それではイタリアのお隣と言えば? 答えはもちろんフランスですよね!
そしてベラージオの大通りを挟んだ向かいにあるのはParisというホテル。

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これ見よがしに建っているのは明らかに凱旋門。ここは確実にパリですね。
と言うわけで、見ての通りこのホテルのモチーフになっているのはフランス。
道路を一つ渡るだけで、イタリアからフランスに行けちゃうスケール感たるや。
ホテルの建物や装飾品も、いかにもなフランスっぽさを漂わせていました。

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パリと言えばやっぱりこちら、凱旋門よりずっと高いエッフェル塔も建ってます。
飾られた国旗の中央がアメリカ国旗なのもご愛嬌、立派すぎるランドマークです。
エッフェル塔の最上部は展望台になっており、ストリップを一望できるとのこと。
有料チケットが必要なのと、他で高い所に登ったのとで、私達は行ってません。
街並みだけでなく、ベラージオの噴水ショーを見るにも絶好のポイントのようです。

○DEUCEに乗ってイタリアへ戻ろう

道路を渡ってParis側へ来たのは、目的地がある北へ向かうバスに乗るためです。
アメリカは左ハンドルなので、日本とは何かと道路の感じが逆になっています。

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近くの歩道橋の上から、南向きに一枚。左にParis・右にベラージオがあります。
こうして見ると、エッフェル塔が本当に高いことがよくわかるかなと思います。
この写真に写っていないParisの本館も、道路の幅も、とにかく大きかったです。
何でもでっかく派手にやっちゃえ、って感じがよく伝わるストリップの街並み。

閑話休題。Parisだけなく大きなホテルの前には、バス停が設置されています。
道路の反対側ベラージオの前にも、南向きに走るバスのバス停があります。
ホテル間の移動にバスを使うレベルで、一軒あたりが大きいってことですね。

ストリップの大通りを南北へ走るバスは、「DEUCE」と「SDX」の二種類です。
DEUCEは全てのバス停に停まる二階建てバスで、大体15分に1本の間隔。
SDXは停留所が少ない快速バスで二連結車両、これまた15分に1本です。
チケットは共通になっていて、1回券(と言いつつ、2時間は乗り放題)は6ドル。
1日乗り放題券が8ドルなので、複数回乗るなら1日乗り放題券がいいですね。
停留所もDEUCEとSDXで概ね共通、一部SDXが停まらない停留所があるくらい。
チケット売り場がある停留所では、案の定クレジットカードでも決済ができます。
券売機・運転手問わず、現金での購入時はお釣りがもらえないので要注意!

Paris前は全てのバスが停まりますが、目的地はDEUCEだけなのを確認済み。
やって来たDEUCEに乗り、前の人に習って乗車時にチケットを機械へ通します。
2つ先のバス停までの短い旅ですが、バスも道路も混雑していて大変でした。
10分以上かかってようやく目的地……もう一つのイタリアへと辿り着きました。

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■ゴンドラ揺れる水の都

○よりわかりやすく、よりイタリアらしく

こちらのホテルは「Venetian」、その名の通りイタリア・ベネチアがモチーフ。
ベラージオと比べると、よりいっそうイタリアっぽさが際立つ雰囲気です。
このホテル内にある「Grand Canal Shoppes」というショッピングモールが、
買い物だけでなく観光名所としても楽しめそうで、今回足を伸ばしてみました。

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ホテルの周辺もイタリアらしさを思わせるような美麗なデザインが多く見られ、
綺麗だな、と思うと同時に、大きいな、とやっぱり感じずにはいられません。
柱一つ、噴水一つ、看板一つ、何であろうと横に立つ人間の小ささたるや。
デンバーでは街並みに日常と趣きを感じながらの非日常の体感でしたが、
ラスベガスはただ街を歩くこと自体、テーマパーク同等の観光になってます。
砂漠の真ん中に娯楽都市を作るというのは、そういうことなのかもしれません。

○街の中にある街

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ホテルの中には、天窓から光差し込み滝が流れる明るく華やかな空間が……
広がるばかりで終わらないのが、ラスベガスのスケールの大きさなんですよね。

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仄暗い青空の下、ロマンチックな街灯の明かりに照らされ浮かび上がる建物。
曇ることのない人工の空に覆われた、運河の街ベネチアがそこにありました。
これらの建物には高級ブランド店も多く、豪華絢爛なショーウィンドーが並びます。
街角にはゴンドリエのカンツォーネが響き渡り、聴覚にも彩りを与えてくれました。

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「えっ、なんで!?」「これは高級スイーツ認定なんですかねえ……」
私でも知ってるブランドや知らないけど高そうなお店と同列に並ぶ見知った顔。
上手く言葉にできない不思議な感情が、私達の胸にじんわりと広がりました。
「ラスベガス土産になるかな」「いかんでしょ」

○どんぶらこどんぶらこ

せっかく来たからには、買い物には興味が無くてもこの場をしっかり満喫したい。
そんなわけで体験しましたゴンドラライド、なかなかお高く一人あたり29ドル也。
ゴンドラはシェアライド形式で、一つのゴンドラにつき4人が同時に乗ります。
「せっかくだからダーリンと二人きりで乗りたいよぉ!」って人にも対応可能で、
116ドル払うことで一つのゴンドラを貸しきるプライベートゴンドラになります。
……私達? コスパ厨にシェアゴンドラ以外の選択肢があると思いましたか?
ちなみに他のカップルの方々は、結構プライベートゴンドラを利用してました。

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窓口で乗船手続きを済ませると、チケットの他に青いバラの花を渡されます。
一応検札もありますが、実質この花が乗船証明のような役割を果たしました。
正真正銘の生花で、短時間の持ち運びができるような加工がされています。
風情のある計らいだと感じましたが、後でやむなく処分する時に少ししょんぼり。
ホテルで押し花できるような準備が整っていればよかったんですけどね……。

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少々の待ち時間を経て、他のアメリカ人カップルと一緒にゴンドラに乗りました。
ゴンドラライドは館内でも注目の的で、たびたび手を振られたり振り返したり。
漕ぎ手であるゴンドリエは女性で、高らかにサンタルチアを歌ってくれました。
船旅はおよそ20分くらいのものですが、ゆったりとした時間が妙に心地良い。
きっと船の揺れやゆっくりとした進み具合が、身体にも伝わっていたのかな。

乗船時に数枚写真を撮られるのですが、それが有料なのも情報収集済みです。
そして情報収集をする過程で、やろうと心に決めていたことが一つありました。
「あの、よろしければお写真撮りましょうか?(拙い英語)」
ゴンドラで自撮りを試みていた対面に座るカップルに、私から声をかけました。
「わあ、ありがとう!」
日本と同様に、スマホを預かり何枚か写真を撮って確認してもらいます。
「どうもありがとう、今度は僕がそちらの写真を撮るよ!」
偶蹄目と並んでポーズを撮り、同じように数枚写真を撮ってもらいました。

写真を買わない場合、自分達で撮影しないと乗船中の写真が残りません。
でもせっかく撮るのなら、自撮りだけでなくこういう交流もしたいな……って。
目的がはっきりしているから、言葉も多少たどたどしくてもちゃんと伝わりました。
相手にも喜んでもらえたし、私も写真と一緒に想い出が一つ残せて嬉しいです。

こうしてゴンドラで館内を一回りして、Venetianでの目標は達成できました。
気温30度を超える本物の青空の下で、次なる目的地へ向けて歩き出します。
[ 2016/10/07 00:03 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_02】 いつか見た憧れの場所

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■娯楽都市の玄関・マッカラン国際空港

○空港さえもエンタメスポット

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ついにラスベガスに到着した私達は、意気揚々と足早に飛行機を降りました。
到着ロビーでお約束のように私達を出迎えたのは、スロットマシンの数々。
話には聞いていましたが、1台2台並んでいるとかそういうレベルではなく。
空港内の至る所に、いくつものスロットマシンコーナーが待ち構えていました。

マッカラン国際空港も、デンバー国際空港も、複数の大きなターミナルを有し、
ターミナル間の移動に「トラム」と呼ばれる空港内鉄道を利用するほどの広さ。
特にマッカラン国際空港は、利用者や発着する飛行機が多いことを示すように、
預け入れ手荷物を受け取る「Baggage Claim」も30を超えるレーンが並びます。

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私達も預けた荷物の受け取りのため、トラムで移動してからさらに歩くことしばし。
目的のBaggage Claimの近くにも、やはりスロットマシンが並んでいて内心苦笑い。
道中はブランド品や食べ物などのお店も多く軒を連ね、賑やかな雰囲気でした。
広告も大きく派手で目を引くものが多く、華やかな空間に現実感が奪われます。
外に出るまでもなく空港の中から既に、この街の輝きが満ちているようでした。

○本当は使いたかったUBER

空港からストリップへ向かう手段として、一般的なのはタクシーかシャトルバス。
当初はシャトルバスを使う予定でしたが、直前にラスベガス大全でUBERの記事。
UBERとは乗り合いの個人タクシーのようなもので、アプリからすぐ呼び出せます。
料金も明瞭でチップも不要、シャトルバスに二人で乗るのと大差ないのも魅力。
そこで日本にいる間に、偶蹄目の携帯にUBERのアプリを入れて設定しました。

早速UBER乗り場へ向かい、アプリを立ち上げ呼び出しをかけようとしたのですが。
「また認証コード要求されてる……SMSで送るって書いてあるけど……」
想定していなかったトラブル、そして残念ながら私達にはすぐ対処できない内容。
なぜなら今回の旅行、「携帯の通話をしない」ことが前提の通信環境だからです。

私達はモバイルwi-fiを借りていますが、ネット回線ではSMSを受信できません。
加えて、携帯キャリアでの海外通話・通信の設定を全く行っていませんでした。
機内モードを解除して何らかの通信を行った際の料金、全く見当がつきません。
そもそも何の設定も無しに、海外で通話用の電波を拾えるのかもわかりません。
その場でネットで調べたり、腹を括って電波を拾おうとしたり、挑戦はしましたが、
結局上手くSMSを受信できず、UBERを諦めシャトルバスに行程を変更することに。

海外旅行での落とし穴。通話不可の状態はSMSの送受信もできない点に留意。
また、UBERのアプリの設定・認証コード入力まで日本で済ませていたとしても、
利用の直前に再度認証コード入力を要求されるため、SMS環境は必須です。
これはUBERだけでなく、同様のサービスであるLyftのアプリでも避けられません。

○シャトルバスに乗って

シャトルバスの利用は、チケット売り場で目的地のホテルを指定して手続き完了。
あとは乗り場で再度担当者に目的地を告げ、バスが到着するのを待つばかりです。
……この待ち時間が意外と長かったですが、事前に覚悟はしてたので許容範囲。
どの会社のシャトルバスも、近くのホテルの客をまとめた乗り合いバスなのです。
目的地によって乗るバスも変わるし、人の集まり方でバスの優先順位も変わる。
タクシーに比べて料金は安いですが、時間が読みにくいのをどうとらえるかですね。

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もっとも、乗り合いバスの仕組みは悪いことばかりではないと考えています。
華やかなホテルが建ち並ぶストリップ、他のホテルも間近に眺める良い機会。
私達の乗ったバスは、私達が泊まるホテルの前にMGMグランドへ寄りました。
絶対に見ておきたかったライオン像を、しっかりカメラに収められてご満悦です。


■絢爛なりしストリップ

○2・3泊目:Bellagio

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MGMグランドだけでなく、ストリップには数多の豪華ホテルが建ち並びます。
ホテル毎にテーマを有していることも多く、眺めていても楽しい街並みです。
その中でも特に私のラスベガスのイメージに多大な影響を与えたホテル……
いつか偶蹄目と一緒に見た『オーシャンズ11』の舞台となったBellagioです。

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ロビーの天井にはガラスの花が咲き乱れ、すぐ奥にはカジノも見えます。
ホテルに入って早々に、浮世離れした煌めく世界に目が眩みそうでした。
そこはまさに別天地であり、私達はきっと映画の一場面に立っていて。
そんな風に錯覚してしまいそうなくらい、胸が激しくときめくのを感じました。
「絶対に泊まりたい」という二つの気持ちがすぐに重なって本当に良かった。

○早めのチェックインには挑戦価値あり!

ホテルに到着した時点で10時半を過ぎたくらいで、チェックインは3時から。
ただ、事前情報として荷物だけは先に預かってもらえると調べていたので、
緊張しつつも臆することなく、二人でチェックインカウンターへ向かいました。
時々言葉に悩みつつも、丁寧な接客のおかげもあってすんなり進む手続き。
対応してくれた女性スタッフも、たびたび日本語の単語を織り交ぜてくれたり。
有名ホテルなだけあって、日本人利用客も多いだろうことが伺い知れました。

チェックアウトが11時ということもあり、宿泊する部屋は決まりませんでしたが、
決まり次第入れるように、先に決定前ルームキーを受け取ることができました。
そして決まり次第部屋番号を連絡するとのこと、大変ありがたいサービスです。
「お伝えするための電話番号は予約時のものでよろしいですか」
「それで大丈夫で……」「いや、ダメだから! 電話使えないから!」
あー、って顔をした偶蹄目が、今は電話を受けられない旨を伝えてくれました。
本日2度目となる「まさか通話環境も必要になるとはなあ……」の瞬間でした。

「でしたらメールでお伝えします、アドレスは予約時のものでよろしいですか」
「それで大丈夫で……」「いや、ダメだから! それ自宅PCのメアドでしょ!」
あー、って顔をした偶蹄目が、携帯のメアドを紙に書いて渡して手続き完了。
なお、事の顛末を記しておくと、部屋番号決定のメールは届きませんでした。
チェックアウト日の確認メールは届いたから、変更は反映されてたようですが。
18時頃改めてチェックインカウンターに行ってようやく部屋番号を知りました。
連絡不備だったのかせっついたから部屋決まったのかはわからずじまいです。
もし電話が使えていたら、もっと早く部屋番号を聞けたのかもしれませんね。

私のツッコミは日本語ですが、一応スタッフの話はぼんやり理解してました。
だからこそすぐ反応できたわけで、後で偶蹄目にちみっと褒めてもらいました。
役に立てた喜びと、お互いに心強さを感じてたことを垣間見られた愛しさと。
私も不安なことはたくさんあるけれど、それは偶蹄目も同じなんだよなって。
引き続き偶蹄目の支えでありたいなと、気持ちを新たにできた機会でした。

○チップは忘れずに

仮チェックインの手続き完了後、ホテルの外の出入口そばでキョロキョロ。
すぐに荷物の預け入れ場所がわかり、カート2つを預けることができました。
預けた荷物は部屋からの内線電話で引き換えタグの番号を伝えるだけで、
部屋まで届けてもらえる仕組みでした。預け時・受け取り時両方でチップ!

今まで全く触れてませんが、既に何度もチップを渡す経験をしていました。
アメリカに来るまでは、きちんとできるか戸惑いと不安が大きかったですが、
かえって現地に来てからの方が、周囲の様子を探ったりしつつ、理解が早い。
終わって帰ってきてみれば、「習うより慣れろ」の典型だったような印象です。

すっかり身軽になったところで、早速ラスベガスの街歩きが始まります。
[ 2016/10/06 01:37 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_01】 いざ新たな地へと

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■早朝のデンバー国際空港にて

○行動開始は離陸2時間前

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藍色の闇と真っ赤な朝焼けが高速道路を境界にせめぎあう、少し肌寒い朝6時。
私達はホテルをチェックアウトし、目の前のデンバー国際空港へと向かいました。
目的地はラスベガス、朝8時発の便に乗り、朝9時に到着という約2時間の旅です。
……計算が合いませんね。お察しの通り、デンバーとラスベガスには1時間の時差。
簡単に現地時間に合わせられるiPhone様に、旅の間は大変お世話になりました。

アメリカは国内線の利用であっても、搭乗前の手続きに何かと時間がかかるため、
出発の1時間半前には空港に着いているのが望ましいと、事前に確認していました。
ましてや言語の壁がある異国の地、念には念をと早めの行動を心がけています。
これが日本での国内線の利用であれば、ひどい時には出発の40分前着ですね。

○余裕があるならトラブってもいいじゃない(震え声)

最初にすべきは搭乗前のチェックイン、まずは軽くジャブのように空港内で迷子。
スマホでネットできる環境のおかげで、カウンターは一つ上の階にあると把握。
空港内での上下移動ができる場所が地味にわかりづらく、それが敗因でした。
困った時は落ち着いて、その場で得られる情報を拾えるだけ拾うのが大切です。

いざチェックインカウンターに着いたところ、既に多くの人で混みあっている状態。
チェックインは専用の端末を使って、当然のようにセルフで行うシステムでした。
端末の指示に従い偶蹄目がパスポートを読み込ませ、チェックインを進めます。
ところが最後、「係員を呼んでください」のエラー表示で手続きが終わりません。
偶蹄目のエラーを受けて、私は私で自分のパスポートでチェックインを進めると、
私の分だけ搭乗券が印刷されてチェックインが完了してしまい、何がなんだか。
再度偶蹄目が最初から手続きを進めても、結局最後はエラーになって終わり。
近くの職員に声をかけようとするも、他のお客の対応等で上手く来てもらえない。
……これは困った。困ったから、少し落ち着いて、離れた席に腰を下ろしました。

ふとさらに奥を見ると、私達が優先チェックインできそうな窓口があるのを発見。
お約束となったスターアライアンスゴールド、ここでも活かせそうな気配がします。
窓口の職員に会員証を見せると、窓口前の端末で操作するよう促されました。
そこでもやっぱりエラー表示、しかし目の前には私達の対応にあたっている職員。
すぐに職員用の端末を叩き始め、偶蹄目とやり取りしながら手続きが進みます。
そしてついに、偶蹄目のチェックインも完了し、無事に搭乗券も発見されました。

原因ははっきりとはわかりませんが、一番最初に偶蹄目が端末を使っていた時に、
何らかの操作・選択を誤り、私との連携が切れてしまったから……の気がします。
実際これ以降私の搭乗券は、席こそ予約と同じですが、搭乗グループが4番に。
偶蹄目は引き続き2番のままだったので、おそらくは……という二人の暫定結論。
率直に言って、優先窓口だったからこそ、丁寧に対応してもらえたと考えてます。
一般窓口でも最終的には同様の処理をしてもらえたのだろうとも思っていますが、
つきっきりで対応してもらえたことで、私達は本当に大きな安心感を得られました。
快適なラウンジに優るとも劣らない、恩恵のありがたみを噛み締める出来事でした。

○「TMR HOT LIMIT」でgoogle画像検索

チェックインが終わった後は一つ下の階に戻り、セキュリティチェックを受けます。
既に長蛇の列でしたが、早めの行動とトラブルの早期解決が救いになりました。
(んー、ひょっとしてなんだけど、私達こっちの列に並べるんじゃないかな……?)
そこには「Premium Passengers Lane」の表記があり、列がほとんどありません。
しかしお馴染みのマークは記載がなく、余裕もあった私達は通常列に並びました。
……やはり私達も優先レーンに入れたということは、次の搭乗機会に知った事実。

列の出口ではパスポートと航空券を確認され、次は手荷物検査とボディチェック。
「みんな靴脱いでる」「うわ、厳しいんだね」
偶蹄目の気付きの後、私達もいそいそと靴を脱いでカバンと一緒に検査トレーへ。
そして一人ずつ円筒形のボディチェックの機会に入り、ポーズをとってしばし静止。
両足を開いて立ち、両手を頭の上で重ねるこのポーズ、強いデジャブを感じました。
わずか数秒でスキャン装置と思しき機械が円筒を一回り、ボディチェック終了です。

さて、生足魅惑のるぅぴんは、思いがけずこのボディチェックに引っかかりました。
国際線機内の記事でも軽く触れましたが、私の左足は生まれつき少し悪いです。
機能障害こそほぼありませんが、見た目には明らかにおかしいのが一目瞭然。
ボディチェックで引っかかったのも見事に左足、精度の高さにむしろ感心しました。
女性職員がロングスカート越しの生足に触れて、問題無しが確認されたようです。

○ラウンジで無料朝食を

全ての手続きが完了し、あとは搭乗を待つばかりとなったのが、朝7時くらいでした。
スムーズに事が運んだことに安堵しつつ、待ち時間を解消すべくラウンジへ直行。
スターアライアンスゴールドで入場が可能な、ユナイテッドクラブを利用してきました。

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アメリカでも無料で飲食の提供がありましたが、種類はやや少なめだった印象。
いや、私好みの食べ物があまりなかった……っていうのが正解かもしれません。
謎のおかゆ状の物体や、シリアル・グラノーラには、食指が動かなかったです。
チョコマーブルパンは素直に美味しかったですが、マフィンは甘くて重くて一苦労。
甘い物は大歓迎ですけれど、さすがに朝からこれはちょいと重すぎた気がします。
メロンは青肉より赤肉の方がお気に入りでした。青肉は植物っぽい風味が苦手。
写真には残っていませんが、ヨーグルトもそれだけで美味しく食べられました。


■機内から見る初めての景色

○窓側席好きがようやく座る指定席

デンバー・ラスベガス間の所要時間は、先程も書いた通りおよそ2時間です。
この程度なら日本での国内線と大差無く、私達はいつも通り窓側を選びました。
もちろん窓側席は偶蹄目、私はその隣……3つ並びのシートの真ん中です。
ここでもエコノミープラスはビジネスクラスのすぐ後ろ、機体の前方寄りの配置。
私の搭乗グループは4番になりましたが、運良く通路側の人より先に座れました。
国際線では見ることのできなかった景色に思いを巡らせ、離陸の瞬間を待ちます。

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A Lineの車窓から見た通り、空港の周辺は荒涼とした大地がただ広がるばかり。
ここが高度1600メートルの土地だとは信じられないくらいに広大な平原でした。
しばし飛べばすぐ人の営みが感じられますが、今度は山の気配が近付いてきます。
コロラド州を貫くロッキー山脈。高地からさらなる高みへ、窓から目が離せません。

○大自然から大歓楽街へ

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緑の山、土の山、光と陰、霞む地平、一繋がりの山脈は目まぐるしく表情を変えます。
眼下に広がる風景は、私達を飽きさせないばかりか、そのスケールに圧倒され続けて。
ただただ、時に息を飲み、時に感嘆の息を吐き、流れていく景色に見とれていました。

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人間の気配なんてとうに消え失せ、理解の範疇を超えた構造の大地が連なります。
何をどうすればこんな土地になるのか、私にも偶蹄目にも全く想像がつきませんでした。
微かに見える川の名残に思いを馳せ、風化した荒地に自然と時間の雄大さを感じ、
そうして飛行機は砂漠のど真ん中に贅を尽くした娯楽都市・ラスベガスへ到着しました。

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何度となく地図を見ていたから、初めての場所なのに遠くの景色をよく理解できました。
北端に見えるストラトスフィア、少し離れて南に広がる超大型ホテル街「ストリップ」。
想像が現実へと変わる瞬間。私達の想像を超えたラスベガス旅行はこれから始まります。
[ 2016/10/05 00:38 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【1日目_04】 PUZZAH ! 『KAZAM !』

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3

■概要

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PUZZAH ! (公式サイト・英語のみ)

アメリカ(デンバー)の脱出ゲーム「PUZZAH!」に挑戦してきた!【寄稿レポート】
 (謎解きレポートサイト『なぞまっぷ』に偶蹄目が寄稿した記事です)

KAZAM ! 公演情報
 ・開催日程 : 日~木 1日8回  金・土 1日9回
 ・チケット価格 : 日~金 一人25ドル  土・祝日 一人29ドル
 ・チーム編成 : 任意の2~5名での一公演貸切
 ・ゲーム構成 : なぞともカフェのような小部屋内完結型
 ・制限時間 : 60分


■英語で謎解きを遊びたい!

○敷居の低さが決め手となったデンバーでのメインイベント

今回の海外旅行において、デンバーを経由地に決めた大きな理由の一つであり、
どうしても私達が挑戦してみたかったこと、それが「英語圏での謎解き」でした。
前準備でも触れましたが、正直私は最初あまり乗り気ではありませんでした。
絶対に避けられない「言語の壁」、謎解きでは大きすぎる障壁だと考えたからです。
しかしよく調べるうちに、PUZZAH !が一公演を申込チームで貸しきれることを知り、
成功者が多そうな様子から難度は高くないと推測でき、やっと前向きになれました。

チケット予約は公式サイトで時間を確認しながらクレジットカードで決済できるため、
予約さえ完了してしまえば、当日は現地でも全く問題無く手続きを進められました。
また、会場もUnion Stationから徒歩10分弱、16番街からわかりやすく移動でき、
近くには「ラリマー・スクエア」という、雰囲気が良くて素敵な街並みの商業地区も。
景観を楽しみつつ比較的安心して歩ける、観光客に打って付けのロケーションです。

○ぶっちゃけ英語力ってどれくらい必要なの?

結果から先に言えば、私達は二人だけでKAZAM !のクリアに成功しています。
それなら私達は英語が堪能なのかと問われると、答えは「NO」になると思います。
それでもPUZZAH !は十分に楽しめ、私は他の日本人にもぜひ遊んでほしいです。
だから恥ずかしながら、ここで私達二人の英語力を率直に書き記すことにしました。
今後現地で謎解きをしたいと考える人達の一つの指針になりましたら幸いです。

るぅぴん:クソザコナメクジ聞く・話す能力はやや残念なレベル。読み書きはそれなり。
センター試験の英語は8割強、文系大学の必修レベルでの英語も受講したはず。
9年前に受けたTOEICはわずか505点……やっぱりクソザコナメクジじゃないか!
とは言え、ゲームの英文説明書からルールを理解できる程度には昔の貯金有り。

偶蹄目:英語教室などには通っていなくとも、そこそこ聞けて、読み書きもできる。
学歴については私とほぼ同じ、大学が理系で修士まで進んでるくらいが違いかな。
ただし、2年前に受けたTOEICでは795点、特にリスニングでは私よりも明らかに上。
今回の旅行ではメインの英語応対役として、各種手続き・注文を完遂してくれました。

以上から、謎解きにあたっては「英語を話す能力はほぼ不要」だとわかるかな、と。
受付・前説時などは多少の会話も必要ですが、謎解き本筋で会話の機会は皆無。
少なくとも自分達だけのチームであれば、情報共有は日本語のみで問題無しです。
また、KAZAM !については、私の能力でも公演中の概ねの理解ができています。
結論としては、おそらく高校卒業・センター試験7~8割程度の英文法・読解能力と、
「わかる範囲から推測し試行する力」があれば、クリアを達成できると考えました。


■作り手の心情が見えるシンプルで楽しい謎解き

○始まりは万国共通、閉じ込められる(物理)

受付完了後、荷物を無料ロッカーに預け、開始までゲーム説明を読んで待ちます。
この説明が書いてあるのが、ゲーム設定を活かした「時計の文字盤型テーブル」。
不思議な形の木彫りテーブルは、雰囲気作りにも一役買った良い感じのデザイン。
ゲーム毎に世界観に沿ったデザインの前説テーブルがそれぞれ用意されていました。
そう、KAZAM !のモチーフの一つは時計……事前公開情報だしネタバレじゃないよ!

開始時刻になるとお姉さんがやって来て、世界観・ゲーム詳細の説明をしてくれます。
幸いKAZAM ! の場合、ここでのトークには致命的になりかねない情報はありません。
それでもわかった方がいいに決まってるし、序盤から役立つヒントもありますけどね。
(何言ってるかわからない……)で怖気づいたり諦めたりしなくても、きっと大丈夫です。

一通り説明が終わると、お姉さんが「行ってらっしゃい!」と、目の前の本棚を動かし、
現れた部屋の中に私達が入ると、その入口は再び本棚で閉ざされてしまいました。
さほど大きくない部屋の中に私と偶蹄目の二人きり、お約束のようにゲーム開始です!
部屋の中の様子は……っと、さすがにそろそろネタバレを意識しなくちゃいけませんね。

○伝わる「これやらせたい!」「達成感味わってほしい!」

KAZAM !のあらすじを、実も蓋も無くざっくりし過ぎなくらいざっくり紹介しますと、
「奇術師KAZAMがいなくなったよ! 弟子たるあなたはその謎を解き明かそう!」
って感じです。そんな謎解きの舞台は、KAZAMの手がかりが残された屋根裏部屋。
マジシャンの部屋という設定をふまえた、不思議で面白いギミックがたくさんあります。
……私と偶蹄目だからこそ「うわあ」ってなったギミックも、印象的に鎮座していました。

どのギミックの物理装置も、それを操作すること自体に強いワクワクを感じられました。
そして、そこから新たな情報が導き出された時の達成感が、次なるワクワクに転じます。
あたかも魔法のような体験は、師である奇術師を追い求める弟子の心を高揚させました。
それはまさしく驚かせたい作り手の意図で、明確に伝わることに心地良さを覚えました。

実は序盤からたびたび、特に中盤に差し掛かるような段階で、手詰まりも起こしてます。
しかしゲーム中、世界観に沿った素敵な方法で、その時点でのヒントが提示されました。
KAZAMからのメッセージは、私達でもその内容を理解しやすい形で届けられるうえに、
最初はぼんやりと、回数を重ねる毎により具体的な行動を明示する内容に変化します。

「全部自力で解きたい! ヒントもらって解けても嬉しくない!」って人もいると思います。
そういう人はあえて提示されたヒントの無視もできるよう、強制的な提示ではありません。
私達も段階毎にノーヒントで抜けることもあれば、たくさんヒントのお世話になったことも。
「できればみんなクリアしてね!」って作り手の気持ちが、私にはとても嬉しかったです。
全てを経験できるのは、公演への満足や達成感に繋がる、価値あることだと考えてます。

○結局難易度ってどんな感じ?

単純に謎解きの要素だけを考慮すれば、かなりの易寄りだと言えると確信しています。
もしも日本語の同内容の公演に参加したなら、偶蹄目と二人で30分程で抜けられるかと。
適正人数は個人的な考えだと3人、それを超えると手持ち無沙汰にさえなりかねません。
ただし、解ききれないかもしれない過程も存在します。推測を躊躇わないことも肝要です。

私達の最も大きな障壁となったのは、「英語」であるという一点、やはりそれに尽きます。
裏を返せば、障壁とはなれど、致命的な「英語」の謎解き要素はなかったということです。
事前に想定していた「解答用紙利用」や「クロスワード」が無かったのは心底大きな救い。
どんな段階でも基本的には一問一答、明瞭な言葉・行動が出てくることがほとんどです。

少しだけ気になったのが、「解答を導くための行動をとる理由付け」が弱かったところ。
手詰まりを起こした箇所は大体これで、今何をすべきかわからない、で悩まされました。
しばらくすると行動の取っ掛かりとなるヒントが提示され、そこからは順調なんですが、
その行動を取る理由が「その時点でできることがそれくらいだから」以外に見つけにくい。
日本の謎解きは「行動原理をシナリオに乗せる」のが上手いんだなあと気付きました。

○総括

最近、難しく捏ねくり回すばかりの謎解きに疲れて、少々イベントから遠ざかっていた私。
遠いアメリカの地で出会えたKAZAM !は、昔好きだった謎解きのにおいを感じられる、
シンプルで楽しい謎解きで、やっぱり難しい謎解き=良い謎解きではないな、と再確認。
「解ける? ねえ、これ解ける?(半笑い)」でなく、「解いて! これ解いてほしいんだ!」
そんな作り手の声が聞こえそうな、明瞭でわかりやすい、でも解けて嬉しい謎解きでした。
きっとこれがやりたかったんだろう、これをやらせたかったんだろう、雄弁に伝えるギミック。
参加者が楽しく遊べるように……作り手の意図を感じられるから、私も楽しく遊べました。

ちなみにPUZZAH !の独特のシステムとして、公演毎の達成度目標が用意されています。
最初はこの基準もはっきりわかりませんでしたが、考察し直した結果きっと以下の通り。
ラス謎突入段階のStandard、ラス謎クリアのChallenging、クリア後オマケのExpert。
私達のKAZAM !の場合、最初はStandardかと思ってましたが、多分Challengingですね。
ここの判断つきにくかったのも、結局は英語が十分に理解できなかったからなのでした。

謎解きをクリアしたことによる達成感、それに加えて英語の壁に打ち勝てた大きな喜び。
デンバーでKAZAM !を遊べたことは、私達二人にとって幸せに満ちた経験になりました。
楽しい時間を噛み締めながら、私達は夜のデンバー国際空港への帰路へとつきました。
明朝にはデンバーを離れ、いよいよこの旅の最大の目的地ラスベガスへと向かいます。

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[ 2016/10/04 01:18 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【1日目_03】 マイルハイシティ・デンバー

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2

■アートに満ち音楽響く高地の街角

○デンバーの歩き方(たまに歩かない)

デンバーは「マイルハイシティ」の別名の通り、標高1600メートルにある都市です。
人口はおよそ65万人、ロッキー山脈が貫くコロラド州の最大の都市で州都です。
市街地はとてもわかりやすく、札幌・京都のような碁盤の目状の構造になってます。
Union Stationからまっすぐ南東方向へナンバリングされた道路が並行に走り、
それらに垂直に交わる名前のついた道路が北東から南西へ並行に走っています。

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写真の左右にのびるのが「Blake Street」、先に紹介した名のある道路の一つです。
こんな感じで交差点では信号や案内標識で通りの名前がわかるようになっていて、
自分の現在位置がすぐに把握できる、観光客でも歩きやすい街だと思いました。

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こちらの写真の手前から奥にのびるのが「16th Street」、一本右が17th、左が15th。
この16th Street……「16番街」がデンバー市街地のメインストリートになっていて、
一部区間は歩行者天国にもなっています。例外が観光人力車と、写真のバスです。

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「FREE MallRide」はその名の通り無料で自由に利用できる、16番街のシャトルバス。
バス停は各交差点で交わる通りの名前、その通りの手前で乗降できる仕組みです。
見切れてますが「California St.」バス停。路線図は右上が北、赤い線がFREE MallRide。
今回は使いませんでしたが、水色の線も無料運行のバス、紫色の線は路面電車です。
デンバーの街歩きの際に、FREE MallRideは大変便利で使わない理由がありません。

○芸術と遊び心に満ちた街

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赤レンガの美しい建物が並ぶ一方で、洗練された近代的な建物も立ち並ぶデンバー。
ともすれば統一感のない街並みにも感じられそうなのに、新旧織り交じるその風景は、
そこで暮らす人達の日常と共に、私の目にはとても新鮮に、そして美しく映りました。

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また、街中を散策していると、眺めて楽しいオブジェの数々が目に飛び込んできます。
デンバーはアート活動も盛んで、大きな美術館や有名な街角作品もいくつかあります。
特別なものだけでなく、日本で普段目にする物さえ、国が変われば何かが違っていて。
見るもの全てに目を奪われるかのように、二人で街歩きそのものを楽しんでいました。

飛び込んでくるのは目だけではなく、耳にもワクワクが何度となく飛び込んできます。
街頭で演奏するミュージシャンが多く、ふとした時にあちこちで生演奏が聞こえました。
16番街の歩行者天国には無造作にピアノが置かれ、突然誰かが演奏を始めることも。
デンバーの街角は音楽に満ち、アートにあふれ、歩いているだけでも刺激的でした。

街角で印象に残っている光景が一つ。それは芸術ではなくとも、遊び心ある日常。
「チェスボードだ」
偶蹄目の声で目を向けると、歩行者天国の真ん中に石造りのチェスボードが2つ。
そしてそのうちの一つで、二人の人物が暖かな日差しの下チェスに興じていました。
こんなゲームの光景もあるんだなと、どこか羨ましい気持ちさえ抱いて眺める私。
カメラを向けたい気持ちを抑えつつ、知らなかった世界をそっと心に焼き付けながら。


■初めてのもぐもぐタイム

○The Cheesecake Factory

街を散策してる間、小腹は空けどもきちんとした食事ほどではない、で考えが一致。
あちこちお店を眺めた末、私の甘い物が食べたい欲に付き合ってもらうことにしました。
そんなわけで、散策中何度も目にして気になった、テラスの素敵なお店にチャレンジ!

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チーズケーキと謳ったお店のショーウィンドーには、想像以上の種類のチーズケーキ。
どれもこれも美味しそうで、直感で決めたお店にしては期待が持てそうで嬉しくなります。

「5分ほどお待ちいただければ、テラス席のご用意ができます。お名前を教えてください」
小奇麗な制服の男性店員に促され、偶蹄目が名前を告げますが上手く伝えられません。
(確かに偶蹄目の名前、音声だけだと外国人には上手く理解できないよなあ)
突然何か思いついたかのように、偶蹄目が私の名前を伝えるよう指示を出してきました。
(あ、なるほど。アリかもね)
サザンオールスターズの名曲由来の私の名前は、英語圏でもあり得る音運びのようで。
結果として店員さんにスムーズに伝えられ、その後無事に呼び出してもらうことに成功。
「次から名前必要な時はねこに任せるわ」「らじゃ」
……せっかくの経験でしたが、旅行中に私が名前を告げた機会はこの1回だけでした。

○美味しくて大きくてでっかくてたっぷりで食べ応えがあってアメリカン

チーズケーキは1カット7~8ドル、ドリンクは1杯3~4ドル。ケーキは心持ち高めかな?
……なーんてのが私の第一印象。普段はもう少しりーずなぼーなお店ばかりですもん。
それでも並ぶメニューはどれも美味しそうだし、通常の食事の種類も意外と豊富でした。
普段はドリンクも頼みませんが、偶蹄目がアイスコーヒー頼んでたので私もレモネードを。

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偶蹄目のオーダー、Godiva Chocolate Cheesecakeとアイスコーヒー。
でっかい。あまあまなめらか。でっかい。

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私のオーダー、White Chocolate Raspberry Truffleとレモネード。
でっかい。あまずっぱうまうま。でっかい。

語彙力がぶっ壊れてますが、私の手の大きさと比較してもわかる大きさ。
値段が少し高いなと思ったのは、その分サイズ大きいからなんだな……って。
むしろレモネードに至っては、爽やかで美味しいうえにこの量、コスパ良すぎ。
そしてチーズケーキもまた、私の想像していたよりずっと美味しくて幸せでした。
もっとひたすらに甘いだけかと思いきや、しっかりスイーツとして楽しめる品質。
今回の旅行は食事の味で難儀するかと思いきや、案外明るい先行きでした。
実際に旅行中の食事は大抵私の口にも合っていて、美味しい物は美味しい。
日本のごはん恋しさとは無縁で済んだことは、恵まれていたなあと思ってます。

それでも物量には敵わず、私は子供の握り拳大のクリーム一つを残しました。
偶蹄目もアイスコーヒーを全部は飲みきれなかったようで、完食には至らず。
この日はこれで夕食まで済んだようなもので、後はホテルで軽食を取っただけ。
コスパが高くて美味しい物に巡り合えたのは、幸先の良いスタートだったかと。
[ 2016/10/01 09:43 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)
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