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2016年アメリカ旅行 備忘録を振り返って

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7
3日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  4日目 : 1 ・ 2 ・ 3
5日目 : 1 ・ 2  6日目 : end

■おわりに

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2年弱の期間を経て、私達の新婚旅行という体のアメリカ旅行の振り返りが完了しました。
私にとっては中学生の時以来2度目の、偶蹄目にとっては初めてとなる海外旅行でした。
行こうと思い立ってから、旅行を楽しいものにするために、計画と予習にも力を入れました。
旅は行き当たりばったりで、思いつくままに行動するほうが良いという方もいるかもしれません。
しかし私達は、事前にたくさんのことを考え話し合えたからこそ、最高の旅にできたと信じています。

多くの準備も情報収集も、旅の中での新しい発見や驚きを妨げることはなかったように感じています。
それどころか、ある程度わかったつもりになっていた私達の鼻っ柱を叩き折るようなことばかりでした。
たくさんのできごとは、私達が想像していたよりも、考えていたよりも、ずっと魅力的で感動的な現実で、
結局それらを十分に堪能できたのは、まさに事前にしっかりと調べていたからこその経験だったのです。

緻密に埋められた旅程表は概ね守られていましたが、変更点は全て現地に行って得た感動によるもの。
PUZZAH!もシルク・ドゥ・ソレイユのショーも、実際に体験したからこそ、次に突き動かされたのです。
そうした柔軟な対応ができたのも、やっぱり様々な可能性を考えて計画を組めていたからだと思います。
それでもなお、まだ行きたかった場所もやりたかったこともいくつも残っているから、旅は面白いのかな、と。

もしも誰かが海外旅行に行くと聞いたなら、私はきっと「情報収集にやりすぎはないよ!」とアドバイスします。
どれだけ調べても、ネットでいくらでも画像や動画を見られても、肌で感じる現実は新鮮さを失っていません。
だから、できるだけ多くのことを経験し、できるだけ多くの希望を叶え、それができるような計画を立てる。
気ままな旅も素敵ですが、滅多にない機会であるならなおさら、いっぱい考えて調べて悩むのがいいです。
次の貴重な機会が訪れたら、私達はやっぱり同じようにあれこれ考え調べ悩み、その過程も楽しみます。

全てが何もかも順調だったわけではないけれど、二人で一緒だったから、大抵のことは乗り越えられました。
新婚らしさはとうに無い長い付き合いでしたが、異国の地で共にする経験は愛おしさをいっそう募らせます。
改めてお互いの能力に気付いたり、支え合ったり、新たな魅力に気付かされたり、感動や驚きを共有したり。
そういう意味では、新婚旅行もあながち間違いではなかったかもしれないですし、一緒で良かったと思います。
この旅がこんなにも楽しくて胸踊って幸せだったのは、二人だったから……というのも絶対に理由の一つです。

後悔は無いけれど、またこんな旅に出たい。心からそう思える、幸せに満ちた、夢のような時間でした。
そんな追体験の記録に最後までお付き合いしてくださった方々へ、どうもありがとうございました!
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[ 2018/04/29 00:08 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【6日目_end】 おうちにかえろう

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7
3日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  4日目 : 1 ・ 2 ・ 3
5日目 : 1 ・ 2

■名残は尽きず、寂しさは募る

○2度目のデンバー発

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早々とチェックアウトして向かった、薄曇りのユニオンステーション。この趣深い駅舎も見納めです。
平日の朝8時、人影は思いのほかまばらでした。少なくとも通勤ラッシュとは全く無縁の風景。
花屋やカフェが軒を連ねる駅舎の中も閑散としていて、なんだか物寂しく感じてしまうくらいです。
もっとも、物寂しさは他の理由の方が大きいでしょうけどね。デンバーとのお別れの時が訪れました。
派手さとか華やかさとは異なる、でもオシャレで洗練されたデンバーの街並みがとても好きでした。

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4度目の乗車となるA Lineから臨む、The Westin Denver International Airportの特徴的な建物。
後ろにはこれまた特徴的な、デンバー国際空港の白い屋根が連なっているのが確認できます。
この日は車窓からの風景を取った写真が少なく、それはもう何度も乗車していたからではなさそうです。
今でもまだぼんやりと、あの日の「終わってしまうんだなあ」という喪失感を覚えている気がします。

○2016年9月22日(木)12時10分発

二人で空港内のお店を散策。面白かったのはおもちゃ屋で、日本とはどこか異なる雰囲気があります。
また、お土産用のお菓子のために、Rocky Mountain Chocolate Factoryのお世話になりました。
かわいいチョコがいっぱいですが、名物商品の果物をチョコでコーティングしたロリポップには要注意。
実は果物や肉類は、検疫の関係で日本に持ち込めません。没収。お土産選びの際はお気を付けて。

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空港の建物の中で、鳥さんによるお見送り。空港の中の写真は実質これだけしか残っていません。
確かラウンジで軽食も取っているはずなんですが、なんとなく気持ちが覚束なかったんでしょうね。
そして寂しさに浸る間もないまま、どこか追い立てられるような気持ちで、帰りの飛行機が離陸しました。

■目が覚めて、夢から醒めて

○エコノミークラス特有のお食事

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最初の機内食。上が私が選んだ何だかわからないもの、下が偶蹄目が選んだ何だかわからないもの。
美味しいか美味しくないかで言えば……ではあるんですが、それでもまだ食べられる内容だった記憶。
特に謎のプチプチサラダは、何だかよくわからないけけれど、わからないなりに美味しかったはずです。
基本的にエコノミークラスの機内食は、空腹を満たすための補助のような役回りだと認識しています。
お食事も楽しみたいのであれば、ビジネス以上を利用すべきだし、利用してないので文句は言いません。

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日本に近付いてブランチ的な機内食。「うどん、うどんだって! そんなのもあるんだ! じゃあそっち!」
……どうしてデンバー発の飛行機で、自分が思うようなうどんを食べられると思っちゃったんですかねえ。
うどん。日本人相手にうどんって言ってたけど、聞き耳立ててたら英語の案内では「noodle」って言ってた。
うん……noodleなら少しは理解も歩み寄れる……うどん、うどんなあ……。異文化交流は難しいですね。

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ちなみに、機内で食べた物の中で一番美味しかったのはこちら。行きでも同じこと思った記憶があります。

○2016年9月23日(金)15時20分着

行きのフライト時間が10時間20分なのに対し、帰りのフライト時間は11時間50分。1時間半ほど遅いです。
これは上空の気流の関係なので全くの不可抗力、それに全体の時間で見れば大したことはありません。
そう、私達の時間は、地球ぐるみの大きな陰謀で、なぜか半日以上消し飛ばされてしまっているのです!
飛行機に乗っている時間こそ半日ほどなのに、帰ってきたら丸一日以上立っているんだもんなあ……。
つまり日本に到着した時、私達は既に旅行7日目に突入していたのです。わかるようでわからない不思議。

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成田は雨でした。旅行中はごく一瞬の小雨以外、曇りこそあれ雨に当たらず、天気に恵まれ過ごしました。
このしっとりとした空気に包まれてしまうと、現実に立ち返ってしまったんだなあと悟らされるようでした。

○入国するまでが海外旅行です!

飛行機から降りてしまえば、夢心地はとうに過ぎ去り、気持ちは日常に戻ってきてしまっていました。
実際にはそこはまだ日本であって日本でない場所、旅路の最後の途中ではあるんですけれどね。
でもまあ、無事に着陸してしまうと、「やっと帰ってこられた」って感じるのは自然なことだと思います。
どっと沸きあがる疲労と、やはり隠せない安堵とを抱え、現実の生活への歩みを進めていきました。

持ち帰り品の可否は事前に確認していたので、選んだお土産で税関に引っかかる余地はありません。
また、出国時に自動審査ゲートの手続きも済ませていたので、回転の速い列で入国審査を待ちます。
先に偶蹄目がさっさと審査ゲートを通過していく背を見届けながら、私の番もすぐにやってきました。
……が、通らない。つい一週間前に登録して認証された指紋が通らない。何度も吐き出されるエラー。
既に呼び止められる場所にいない、日本にいる偶蹄目。全くゲートを潜れず、まだ日本に入れない私。
エラーを吐いてはやり直し、吐いてはやり直し。孤独と焦燥が沸き立ち、頭の中は完全にパニックでした。
泣きそうになりながら、祈るような気持ちで指を押し付けること5,6回目、ついに指紋は認証されました。
旅行中、一番危ない目にあったのがラスベガスなら、一番絶望したのはこの入国審査で間違いありません。

ともあれ、これで真に日本に戻った私達は、その後ラウンジで休息し、成田から新千歳へ飛び立ちました。
この時にはもはや特別な感慨も無く、いつも東京へ遠征に行く時の帰路と同じ、そんなフライトでした。
新婚旅行の名を借りた、長い長い、そしてあっと言う間の旅は、いつまでも振り返って楽しい想い出です。
[ 2018/04/28 01:03 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【5日目_02】 PUZZAH ! 『Tick Tock』

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7
3日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  4日目 : 1 ・ 2 ・ 3
5日目 : 1

■概要

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PUZZAH ! (公式サイト・英語のみ)

アメリカ(デンバー)の脱出ゲーム「PUZZAH!」に挑戦してきた!【寄稿レポート】
 (謎解きレポートサイト『なぞまっぷ』に偶蹄目が寄稿した記事です)

Tick Tock 公演情報
 ・開催日程 : 日~木 1日8回  金・土 1日9回
 ・チケット価格 : 一人27ドル
 ・チーム編成 : 任意の2~5名での一公演貸切
 ・ゲーム構成 : なぞともカフェのような小部屋内完結型
 ・制限時間 : 60分

■気軽に突発チャレンジ!

○楽しかったからつい

最終日のデンバーでの本来の予定は、Civic Center Parkという大きな公園周辺を散策し、
歴史的かつ美しい建築である役所の庁舎や議事堂、大聖堂などの観光となっていました。
しかし、初日に遊んだKAZAM!がとても面白く、直前でも予約が取れる枠の豊富さもあり、
「アメリカで謎解きを遊べる機会なんてまたとないぞ」の精神で、サッと申し込んじゃいました。

一度実際に遊んでみて、おおよその雰囲気と難易度、出題傾向をつかめた気になっていたし、
言葉が通じないなりにスタッフ対応も丁寧で安心できたので、申し込みは気楽なものでした。
メインストリート近くで明るい雰囲気のロケーションというのも、つくづく足を運び易くするなあ、と。
少しアメリカ滞在に慣れてきたからこそ、気軽に挑戦の段取りをとることができたのは事実ですし、
同時に慣れてきたからこそ、この空間の価値をさらに理解し、遊べる機会を大切にしたくなりました。

○あえて2つの公演を比較しつつ

Tick Tock――「チクタクという音」から連想されるものは、お察しの通りお約束の「爆弾」です。
公演のあらすじをかいつまむと、「キチガイが劇場に爆弾をしかけた! 見つけろ! 止めろ!」
この狂気の爆弾魔は、あらすじやゲーム中で"composer"や"The Maestro"と表現されています。
そして劇場という舞台設定もあり、謎解きでは「そんな感じ」のモチーフが多く用いられています。

KAZAM!と比べ、小問がより「いわゆる小問」らしくなっており、謎解きしてる感は少し強い気がします。
とは言え解くにあたっては、難しい英語の文章を読んで理解したり書いたりする必要はありません。
ゆるい質問・出題に対して、部屋のギミックや探索で得た小物を駆使して答えを導き出すものです。
世界観に関わる前提知識があると解き易いですが、素養や知識が無くても……多分なんとかなるはず?
それを有していた私はこのあたりの感覚について判断が難しいですが、確かヒントの提示もありましたし。

ヒントと言えば、KAZAM!と同様に時間経過に応じて提示されますが、方法はちょっと異なりますね。
こちらは絶対に使わないように意図的にスルーしよう……っていうのは難しく、現実的ではありません。
また、内容を理解するためには、KAZAM!に比べるとそれなりの英語力を必要とするかもしれません。
ただし、詰まっている間にぼんやり→具体的な内容に変化しつつ、何度も繰り返しヒント提示があるので、
すぐにヒントを理解できなかったとしても、諦めたり怖気づいたりしなくて大丈夫じゃないかと思います。

難易度についても、KAZAM!と大きな差は無く、日本語で同内容の公演があればクリアは容易でしょう。
……そうは言っておいて、残念ながら私達の爆弾は爆発してしまったんですけどね! 悔しいいい!!
ラスト謎直前で、情報のピースもやるべきことの理解も十分まとまっていたのに、正しくできませんでした。
たまにやらかしてしまう私達特有の、先入観や固定観念から抜け出せないハマり、なんですよね……。
もちろん何度もヒントを提示してもらっていたのですが、出しきらせてしまった挙句、活かせませんでした。

クリアはできませんでしたが、スタッフの計らいによってその後のギミックも全て堪能させてもらいました。
案の定私達が残念なハマり方をした後はラスト謎で、そこはサクッと解けてしまうものだからなお悔しい。
進行の導線や解法への動機付けが日本に比べて弱いという、KAZAM!と共通のあと一歩感もあれど、
小道具や室内のギミックでいっぱいワクワクできる、設定自体は面白いという大きな魅力もまた同じです。
根底にある「ぜひクリアしてね! 楽しいよ!」って制作者の気持ちが伝わる、とても素敵な謎解きでした。

■そして最後の街歩き

○Tattered Cover Book Store

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PUZZAH!と前後したタイミングで、16番街を中心に2度目のデンバー散策を行っています。
こちらはユニオンステーション前に位置する、おそらくデンバーで最も有名な書店の一つです。
16番街に面しており、PUZZAH!からも近いため、開演前の時間調整のため足を運びました。
外観は見ての通りのレンガ造り、古さがそのまま魅力になっている、実に美しい保存建築です。
店内がまた美しく、暖色の照明に照らされた書棚は、ファンタジー映画に出ても遜色ありません。

特に児童書、美術書、絵ハガキが並ぶ一角は、英語がわからずとも漂う異国情緒でうっとり。
アナログゲームコーナーも設けられており、日本とは違う独特の知育玩具が興味深かったです。
偶蹄目は「アメリカの外国語書籍コーナー」で日本語教材を見つけ、不思議な日本語にニヤニヤ。
裏を返せば日本の英語教材も、英語圏の人が見れば微笑ましい内容なのかもしれないですね。
本屋にいるのが好きという人にはいくらいても飽きないような、ゆっくり時間が流れる場所でした。



○食事で泣くことのない旅(機内食除く)

16番街を散策しつつ、最後の晩餐を何にしようか、行ったり来たりしてメニューを吟味しました。
気になるメニューはあれこれありましたが、お酒も飲まない私達は結局カフェレストランに決定。
テラス席もあるオシャレなMODERN marketという店で、素材へのこだわりがウリっぽいようです。

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私が選んだのは、15ドル弱のステーキプレート。付け合わせのサラダ2種を選ぶことができます。
マッシュスイートポテトとルッコラとブルーチーズのサラダにしましたが、どちらも想像以上に美味しい。
特にマッシュスイートポテト、ジャガイモでない違和感に加え、最初は色で「ヒエッ……」となりましたが、
ローズマリーの香りと芋の優しい甘みが調和し、私の食欲を誘いながら食べる手を止めさせません。
ルッコラも生野菜の美味しさが直球勝負してきて、ファーマーレストランらしいアピールの一品でした。
もちろんメインとなるステーキも美味しかったですし、最後までアメリカっぽい食事には恵まれていました。

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一方の偶蹄目は、上の写真のサラダに加えて、後から届いた焼き立てのピザ、合わせて10ドル強。
こちらも美味しくコスパも満足なのですが、二人で驚愕したのはどちらもハーフサイズなことですね……。
当初通常サイズのピザにしようかと言っていて、サラダも食べたいから結局どちらもハーフにしたのに、
いざ届いてみるとそれぞれが一人分みたいな量で、私も少し分けてもらいながらどうにか完食しました。
特にサラダはハーフサイズでこの新鮮お野菜てんこ盛りなら、通常サイズはどうなるんでしょうか……。

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他に気になってたお店。異国で見るひらがなが愛しい。メニューのカテゴリに「IZAKAYA」も並んでいました。
[ 2018/04/26 01:10 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【5日目_01】 夢のような非日常から暮らしのような非日常へ

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7
3日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  4日目 : 1 ・ 2 ・ 3

■ネオンサインに別れを告げて

○夜更けよりも静かな朝

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7時のラスベガス。朝日に霞み、静謐な空気さえ感じます。眠らない街のわずかな微睡みかもしれません。
この贅沢な景色ももう見納めで、私達は既にチェックアウトの準備を済ませ、夢のような時間を惜しみます。

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コスモポリタンは尖った美意識でカッコいいホテルでした。吹き抜けの巨大なシャンデリアは紫色に輝き、
調度品も内装も独特のセンスが妙に気になり、フロントの周りの柱は全てピカピカの液晶ディスプレイです。
私にはあまり審美眼は無いと自覚していますが、コスモポリタンの雰囲気は気分がウキウキするものでした。
せっかくの海外旅行だからこそ、どこか現実離れしつつも、贅沢でオシャレなこの宿に泊まれて良かったです。

○タクシーはあたり、スロットははずれ

空港への道中は、アメリカで初めてのタクシーを使うことになり、正直なところ少し戦々恐々としていました。
本来はUBERを使いたかったところですが、通話しないスマホの弊害で利用できないのは先に述べた通り
チップの計算が必要、わざと遠回りされることもあるなど、予習するとタクシーには不安要素が見え隠れ。
乗ったはいいが想像以上の料金を取られてしまうのではないか、どうしても気が気でなりませんでした。

私達が乗ったタクシーの運転手は、少し強面でガッシリ体型に渋めの風貌の無口なオジサマでした。
道中特に世間話をすることはなく、ただ端的に私達がこれから乗る便の航空会社だけ確認されました。
タクシーは賑わう前のラスベガスをスムーズに、しかし渋滞の気配を感じると直ちにルートチェンジして、
結構な速度を出しながら、想像よりもずっと早く、想像よりもずっと安く、無事に空港へと到着しました。
油断は禁物だけど、先入観だけで物事を量るのも良くないなと、チップに少し色をつけて仕事人に感謝。

順調に搭乗手続きを済ませることができ、出発の時間まで十分な余裕を持って臨むことができました。
時間に余裕があるということは、何かしらをして搭乗の案内を待つ必要もあるというわけでもありまして。

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とりあえずラウンジで朝食を。なぜアメリカに来てまで、見覚えのある物を選んで食べてしまったのか。
他にも色々あったはずなのに、写真が残ってるのがこれだけっていうのも、なんだかなあという気持ち。
で、でもほら! なんとなく味付けが違うような感じもするし! フォークで食べるのも新鮮だったし!
お腹は膨れましたが、搭乗まではもう少々……しかし退屈とは無縁なのがマッカラン国際空港です。

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「……結果的に、いっそ早々に搭乗の案内あった方が良かったんじゃないですかね」「メェ……」
さようなら、ラスベガス。さようなら、一攫千金の夢。

■再びのマイルハイシティ

○流れてゆく日々の営み

航空券は往復での行程のため、日本に帰るために経由する空港は、3日ぶりとなるデンバー。
この街で最後の一泊をして、私達の長くてあっと言う間のアメリカ旅行も終焉を迎えます。
空港から市街地までは、行きと同じくA Line。勝手知ったる気分で、前回とは逆サイドの席へ。

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車窓の外を流れてゆくデンバーの景色は、Simsで馴染みのあるアメリカンな暮らしを思わせながら、
異国の生活の空気のどこかに北海道……私達の見知った札幌近郊を感じさせるような気がします。
街中の何もかもが特別のラスベガスの後だから余計に、最初に降り立った時とまた違う見え方。
私達がたたずむそこは確かに非日常であるのだけれど、同時に誰かの日々の営みの場でもあって。
落ち着いた暮らしの気配を肌で感じるほどに、私はデンバーの街のにおいが好きだったかもしれません。

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クアーズ・フィールド! 初めて来た時は逆サイドに座っていたのできちんと見られませんでした。
MLBのチーム、コロラド・ロッキーズの本拠地です。世界でも屈指の高地にある球場じゃないでしょうか。
レンガ造りのかっこいい球場が見える頃には、ユニオンステーションへの到着ももう間も無くです。

■巨大なクマを見下ろし見下ろされ

○Hyatt Regency Denver at Colorado Convention Center

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アメリカ最後の宿は、デンバーのランドマークの一つ、コンベンションセンター近くの大きなホテル。
豪華絢爛でもアートな感じでもありませんが、シンプルに上品でゆったりとした部屋で一息つきました。
部屋の窓から外を眺めてみると、巨大なガラス張りのコンベンションセンターを見下ろすことができます。
アメリカは各都市に大規模なコンベンションセンターがあり、年間通して様々な催しが行われているようです。

……はい。あからさまに何か写ってますね。この写真だと遠くてよくわからないので拡大してみましょ。

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結構大きいっぽいですね。何やってるんでしょうね。近所の宿の特権を活かして、様子を見てきましょう。

○"I See What You Mean"

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見ての通りの存在感です。大きいっぽいどこどじゃなく、とっても大きいことがおわかりいただけたかと。
こんなのに壁ドンされたらひとたまりもないですね。と言いつつも、なんとなく愛嬌のある佇まいをしています。

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こいつの名前は「Big Blue Bear」、わかりやすいことこの上ない、直球勝負のネーミングですね。
……もっともこれは通称で、正式な名称は「I See What You Mean」、一見すると直球ではありません。
日本語にすると、さしずめ「それな」とか「わかる」って感じなんでしょうか。もっと固いニュアンスかな?
クマはクマなりにガラス越しの催しを覗いて、たくさんの意見や主張を受け入れて納得しているようです。

これだけ目を引く存在で観光スポットでもあり、デンバーではこのクマのグッズもいくつも売っていました。
ちょっとくらい商売っ気を出しても、きっとこの大らかなクマは"I See What You Mean"の精神なのでしょう。
[ 2018/04/23 01:05 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【4日目_03】 最後の夜が燃え盛る

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3日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  4日目 : 1 ・ 2

■シルク・ドゥ・ソレイユ『KA(カー)』

○女性向けのO・男性向けのKA?

突発的にもう一つショーを観ようということになった時、二人とも特に悩むことなく決まりました。
ラスベガスについて調べていくと、高評価のショーに多く挙げられるのが『O』、そして『KA』でした。
Oの情緒的なステージとはまた趣きが異なり、派手な仕掛けを駆使したショーとされながらも、
どちらもそれぞれに人気を集めていて、独自の魅力を評価されているといった印象を受けました。

中でも「Oはより女性に受け、KAはより男性に受ける」という表現で差別化した紹介記事が気になり、
既にOを見届けて強い感銘を受けた私達の目には、KAはいったいどう映るのか確かめたくなりました。
性差と言うよりは、そのような表現をされるような毛色の違いがどんなものかへの興味が強かった。
もともと予定の段階で、ショーの選択肢の一つだったこともあり、積極的に選んだ追加の機会でした。

○広いホテルの大仕掛けステージ

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KAが開催されているのは、午後から散策していたニューフォーコーナーの一角、MGM Grand。
ストリップのホテル群の中でもトップクラスの巨大な構造、簡単にホテル内で迷子になれます。
カジノや観光を楽しんだ後に少しコスモポリタンで休んでから、再びニューフォーコーナーへ。
開場までの時間、私は友人のためのライオングッズ探し、偶蹄目はスロットマシーンへの挑戦。

そこそこ飲まれた頃合いで開場時間になり、私達はOでの経験を活かして早めに入場します。
KAの会場においても、開演前のスタッフとのコミュニケーションや演出を楽しむことができました。
特にKAの場合は、開演前の会場でも既に舞台装置の迫力を感じられ、待ち時間も飽きません。
早めの入場で良かったと内心得意気になりつつ、キョロキョロと辺りを見回しては驚かされてました。

そしていざショーが始まると……なるほど、これは確かにとてつもなく大掛かりなステージです。
とにかく「すごい(物理)」で頭と心がいっぱいになる、ド派手で激しくて衝撃的なショーでした。
簡単に言ってしまうと、ステージが回ります。(物理)X軸Y軸Z軸全ての方向に大きく回ります。
上に人が乗っていても回ります。むしろ人が乗っている時にこそ回ります。人を乗せて回ります。
そんなステージでで人も回ります。(物理)舞台装置も回ります。(物理)小道具も回ります。(物理)
キャストのアクションも、各種ギミックも、目を離せないくらいに、そして想像以上に動きます。

きっと制作者がやってみたいこと全部詰め込んだ、「僕の考えた最強のギミック」による演出は、
まるで映画かアニメのような非現実的な現実を私達に突きつけて、ショーに生命を吹き込みます。
ともすれば危険と裏腹の、だからこそ衝撃的で魅力的な、ここでしか観られない素晴らしいショー。
……実際に危険でした。過去に一度、ショーの最中にキャストの死亡事故が発生していたようです。
その後演出が大きく見直され、安全が確保されるまで差し替えられていた場面もあったとのこと。
しかし悲しい事故を防げる体制が整ったことで、私達は本来の演出に戻ったショーを観られました。
今後も末永く大きな事故の無い、だけどスリルと迫力で満ちたアクションとギミックを期待しています。

○動きは大きく、物語は繊細に

と、ここまでショーのダイナミックさばかりを語ってきましたが、物語の演出も楽しく彩られていました。
むしろストーリーという点では、Oよりもはるかにわかりやすく、言葉は無くとも起承転結が明瞭です。
KAも台詞は独自言語で意味が無く、全てはキャストの表情や所作の「雰囲気」で描かれています。
これはOも同様ですが、Oは表現すべきものが抽象的に感じられ、それこそが魅力なのだと思います。
一方のKAは、展開にはっきりと「お約束」が透かされ、文脈を理解して物語を把握できるのが魅力。
ひょっとしたらこのあたりも、「女性向き」「男性向き」の言葉で表現されるものなのかもしれませんね。

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劇中に出てくる舞台装置が展示されていました。KAは全体的にアジアンテイストが感じられます。
キャストのメイクや衣装もそれっぽいデザインですし、舞台の造詣、アクションにも色が出てました。
さらに、ストーリー中の見所の一つが、日本人キャストのソロでのバトントワリング。これがまた素敵。
展開上も重要なシーンで、揺れ動く切ない乙女心を、情感豊かに見応え抜群に表現してくれます。
アクション自体の派手さは無くとも、説得力ある高度な技術で、KAでも屈指の印象的な場面です。

OとKAの両方を観ることができて本当に良かったですし、どちらも確かにそれぞれ独自の魅力でした。
それじゃあ私はどちらがより好きかと言われると、大変悩ましいですし、その日の気分で変わるかも。
強いて言うなら、あの幻想が溢れる世界で多面的に進行するOの方が、より私の波長に合うのかな?
偶蹄目にも尋ねたところ、どちらも好きなのを大前提として、これまたOの方がより好きという回答でした。
身も蓋もありませんが、両方観られるならきっと両方観るのが最善で、それぞれの魅力を感じるべき。
どちらかだけなら、雰囲気・世界観優先か、アクション・物語優先か、が一つの指針になるかもしれません。

■最後の夜も更けず

○ネオンの道を歩いて帰ろう

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ショーが終わって21時少し前、MGMグランドとストリップを挟んで向かいにあるのがニューヨークニューヨーク。
明るいネオンに浮かび上がるマンハッタンの下、夜の街は昼とさして変わらず大勢の人で賑わっていました。
3日間の滞在ではありましたが、この頃にもなると私達もすっかり街の雰囲気に慣れ、勝手知ったる気分。
……一度酷い目に遭ってはいるんですけどね。あのおかげで気を引き締めるタイミングも理解できました。

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ブランチでたっぷり食べていたので、夜食は軽くいかにもアメリカンなメニューになりました。
……軽くと言いつつ、てんこ盛りな気もするんですけどね。ピザもポテトセットも6ドル程度です。
普通のレストランと異なり、ファーストフードでは基本的に店員へのチップは不要になります。
一応レジ前にお金を入れる箱があるので、そこに小銭をちょっとだけ落としてあげるのもいいかも。

コスモポリタンまでの20分弱の道のりを歩いて帰りました。名残惜しさが募る夜だったんでしょうね。
もう目の前がコスモポリタンって所で、ふと追加のお土産とホテルでの飲み物が欲しくなりました。
少し悩みましたが、疲れもあるだろう偶蹄目には先に部屋に戻っていてもらい、私の単独行を決意。
離れるとスマホでネットできなくなることを確認のうえ、Walgreensの前でしばしのお別れとなりました。
海外旅行で女性一人になるタイミングっていうのは、極力少ない方が良いのも重々承知しています。
賑わう店内やホテルまでの道の人通りを確認して、手荷物にも気を配って、ごく手短にショッピング。
特に何事も無く済んで安心しましたし、こんなことができちゃうほどに、ストリップは「明るい」街でした。

○ネオンの街を見届けよう

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部屋から眺める風景。光の洪水のような街を背景に観る夜の噴水ショーはいっそう華やかでした。
この煌びやかな景色もいよいよ見納め、最後の夜を飽きることなくしみじみと見つめていました。
[ 2018/04/20 23:22 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)
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