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【2日目_07】 幻想が舞いネオン煌めく不夜城

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6

■シルク・ドゥ・ソレイユ『O(オー)』

○20年近く盛況を続けるナイトショー

旅行の計画時、ラスベガスでやりたいことのリストの筆頭に挙げられたのが、
様々な媒体で絶賛・推奨され、私達の興味も惹いたこのOを観ることでした。
ラスベガスは各ホテルで目玉となるナイトショーが毎夜いくつも公演されていて、
シルク・ドゥ・ソレイユも7つのナイトショーをラスベガスで常設公演にしています。
その中でも特に人気が高いのが、ベラージオで開催されているOだという話。
特に私はサーカスがモチーフのアニメ『カレイドスター』が好きだったこともあり、
ショーの本場で世界的なサーカスを初めて目にする絶好の機会と考えました。

やりたいこと筆頭ということで、私達も計画直後にチケット確保へ動きましたが、
ステージ正面ブロックの前方は既にビッシリと埋まっていたことに驚きました。
とは言え、正面ブロックから通路一つ挟んですぐ右の前から3列目を確保でき、
良い席に見合うだけの内容が見られるかワクワクしながらこの日を迎えました。
当日の会場も多くの人で賑わい、見た限りはほぼ満席だったかと思われます。

○開幕前からショーは始まっていた

私達は開演の15分前には入場し席に着き、会場の雰囲気を楽しんでいました。
ステージは大きな真紅の幕に覆われ、照明も客席を赤く染め上げていました。
一方ドーム状の高い天井は青色で、意味深な円形の骨組みが垂れています。
会場内の造りは、行ったこともないヨーロッパのオペラホールのような印象でした。

突然ステージ前に、クラウン(サーカスにおけるコミカルな演出担当の道化役)が。
間近な距離で始まる前説的な何か……クラウンは喋らないので前説ではないか。
とにかくショーの前座として、コミカルで楽しい茶番が前方通路で始まりました。
詳しい内容には触れませんが、基本的にはクラウン2人の掛け合いがメインです。
そして唐突に観客がいじられます。実は私もいじられて、偶蹄目に笑われました。
全然不快感はない、純粋に観客と演者とのちょっとしたコミュニケーションの範疇。
だから構ってもらえたのは嬉しかったし、舞台の世界へ誘われたような気分でした。
クラウンは私達のすぐ真横を通り抜け、会場1階をあちこち賑やかに動き回ります。
色々な場所で、時に会場自体に演出あり、時に観客を困惑させ、目が離せません。
後に知りましたが、シルク・ドゥ・ソレイユのショーではある種お約束な前座の茶番。
見逃してしまうのは絶対もったいないので、公演へはぜひ早めに足を運ぶべきです。

クラウンが動き回る通路、今度は仰々しい衣装を纏った演者が列を成して歩きます。
そして先程気になった天井の鉄骨からは……ついにショーの幕開けを予感させます。
少しずつ会場内の現実に、甘美な幻想が溶け込み、混ざり合い、変容していって。
……まさか、こんな風に。私達は麗らかな物語の中へと一気に引きずり込まれました。

○溜め息がこぼれる華麗なる一夜

Oの物語には意味ある言語が全く用いられません。だから、言葉の壁の存在も皆無。
そしてどのシーンも哲学的で、芸術的で、私達には何ら解説なんざしてくれません。
にも関わらず、その骨組みは極めて明瞭で、わからないのに、なぜかわかるんです。
絵画のような繊細で優美な美しさと、彫刻のようなダイナミックに訴えかける美しさ。
ただた目を奪われ、心を奪われ、時に呼吸を忘れては、大きな溜め息がこぼれます。

Oの大きな特徴の一つが、水を使った演出であり、ステージ上はプールになってます。
公演の進行に応じてプールはひっそりと水深を変えて、地上にも深海にも変化します。
アクロバット時には深いプールとなり、情緒的なシーンでは人が歩ける水面となったり、
水深の変化による演出は、驚きと美しさに満ちた物語の彩りとして最高の機能でした。
最前列から3列目までは水被り注意の席ですが、私達はそんなに濡れることもなく。
それでも水しぶき舞う様は目前で堪能でき、迫力と演者の息遣いさえ感じられました。

サーカスの演目としては、何は無くとも各種エアリアルの見応えは抜群でしたね。
空中での力強く華麗な動きももちろん、大掛かりな舞台装置からも目が離せません。
複数人が交錯する危険なアクロバットも、スリルよりもその美しさに感嘆するばかり。
また、Oならではの水関係の演目も、ステージの仕掛けの不思議さで魅力たっぷり。
シンクロナイズドスイミングも圧巻でしたし、空中からの飛び込みも多様な魅せ方です。

個人的には陸上・水中での群舞シーンが大好きで、どこを見ようか毎度悩みました。
集団での統率の取れたダンスも美しいのですが、同時にバックでソロパートもあって。
見事な群舞の裏で、ひっそりと別の物語が進行している、多面性のある舞台でした。
多分何度も繰り返し観たい、って人も私以外に少なからずいるだろうと想像できます。
きっと観るたびに新しい発見があって、物語の解釈もその時々で変わるだろうな、と。

独特な舞台衣装もまた私好みで、演者をよりいっそう印象的な存在にしていました。
派手ではあるんだけど、不思議で意味不明で、そして確固たる美しさを表現した衣装。
Oの舞台ととても良くマッチしていたと感じますし、世界観を形作っていたと思います。
ショーのロビーに一部展示してあるので、間近でデザインを確認できるのもいいですね。

技術的に高度であるのも一目瞭然だったし、とにかく美しく幻想に満ちた舞台でした。
情感溢れる繊細で華麗なショーは、手放しで賞賛されてしかるべきだと納得の内容。
これは確かに薦めたくなるし、叶うなら次は全景を見渡せる席で再度鑑賞したいです。
想像以上に意外で嬉しかったのが、これだけの感動を得たのが私だけでなかったこと。
やや感受性が強い私と同じように、公演後の偶蹄目が呆然と「すごかった……」って。
私より物を見る目がシビアな偶蹄目を感動させる、それだけの何かがあるショーでした。

二人で言葉尽きることなく感動を語り合い、気持ちの昂りは治まるところを知りません。
そしてこの昂りは……次なる行動へのエネルギーへと転化されるほどの大きさでした。


■ベラージオの夜は更ける

○眠らないストリップ

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興奮冷めやらぬまま部屋に戻った頃には夜21時、既に外は闇に包まれていました。
窓の外の景色はネオンに彩られ、想像していたラスベガスが目前に広がっています。
左側には昼間乗ったハイローラーで、円を描くように光が高速で明滅していました。
右側にはところどころで青いネオンが渋く光る、高層のコスモポリタンが佇んでいます。

夜になっても車通りも人通りも絶えることはなく、ストリップは活気に満ちていました。
実のところ……積極的にはしませんが、手荷物にさえしっかり気を付けていれば、
ストリップなら夜日が変わるくらいまで、私の一人歩きもできるんじゃないかな、と。
そんな錯覚さえ起こしかねない賑わいを見せる、完全なる観光都市の夜更けでした。

○幻想の夜は終わらない

いよいよ2日目も終わりますが、3日目はさほど朝が早くなくても問題ない日程です。
気持ちの昂りもなかなか治まらず、湯船に使った後もぼんやりと外を眺めていました。

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やはり正面からの夜景が一番ですね。この日は月も明るかったのが印象的でした。
ライトアップされたエッフェル塔を背に噴水が見られるのは、ベラージオだけの特権。

IMG_8484.jpg

月の角度が違います。それだけ長い間、何度も噴水ショーを見ていた証左でしょうか。
この夢のような時間を過ごしていることが夢でないことが、心から幸せに思えました。
ゆっくりとふんわりと、夢に包まれながら、アメリカ旅行2日目は静かに幕を下ろします。
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[ 2016/10/27 23:45 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(1)

【2日目_06】 くうねるあそぶ。

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5

■おなかいっぱいをこえるまで

○ラスベガスのバフェ文化

カジノで懐は満たせずとも、美味しい食事で空き始めたお腹は満たせそうです。
この日は夕食で「バフェ」を楽しむ計画をしていて、昼食はとっていませんでした。
バフェ……日本で一番馴染み深い表記は「ビュッフェ」、要するに食べ放題です。
ラスベガスではバフェが名物で、大きなホテルに必ず一軒レストランがあります。

基本的にどのホテルも、お客にカジノでできるだけたくさん遊んでもらうのが狙い。
早朝から深夜まで料理が並び、食べたい物をすぐ食べられるバフェのスタイルは、
カジノの利用者だけでなく、ホテルの思惑とも上手く合致していたのが由来だとか。
基本的にセルフ形式なのも、大勢の客を捌く必要がある巨大ホテルのメリットかな。
ゴージャスなホテルではゴージャスな感じに、お手頃なホテルではお手頃な感じに、
ホテル毎の特色に合わせて、他のレストランと同様にバフェレストランが並びます。

とは言え、歳月を経ていく中、各ホテルの特色やウリが洗練され大きな目玉となり、
レストランや時間帯によっては、すぐ食べられるどころか平気で1時間以上待つことも。
それを認識しつつ、私達も今回の旅行で2度、人気のバフェレストランへ行きました。

○Wicked Spoon

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この日行ったのは、ベラージオの隣のコスモポリタンというホテルのバフェでした。
コスモポリタンは4泊目のホテルでもあったのですが、食事はこのタイミングです。
ベラージオ泊ならベラージオで食べればいいのに……というのは確かにその通り。
しかし私達がMy Vegasで得た「ベラージオのバフェ利用権」は平日のみ利用可。
そちらを有効利用したいのもあり、一番行きたいレストランだったWicked Spoonへ。
……旅行の計画当初は、そもそもコスモポリタンでの4泊目もありませんでしたしね。

隣のホテルとは言っても、各ホテルの内外の移動は存外長く、所要時間は10分強。
大きなシャンデリアが輝く階段を昇り、2階の長い通路を歩いた奥がレストランでした。
16時過ぎという中途半端な時間だったこともあり、まだ待機列は発生していません。
混雑時は1時間程度待つのを調べていたので、すぐに案内してもらえて良かったです。
入店直後にチップ込みでの会計を済ませ、あとはひたすら食べるだけの時間開始!

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店内はとても広く、扱っている料理の種類・ジャンルもバラエティに富んでいました。
そして決定打となったWicked Spoonの魅力の一つが、スイーツが充実していること。
私達の席の前でも、ジェラートの専門コーナーがこれ見よがしに目移りさせてきます。
……まあ、結局この華やかなジェラートまでは手を伸ばせなかったんですけどね!
二人同時に席を離れないよう、まず偶蹄目から、その後私が料理を選んできました。
バフェでやりがちな「手荷物置いて離席」は、高級レストランであってもダメ、絶対。

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食べるのに夢中であんまり写真残してなかったのは、ちょっともったいなかったです。
率直に言って、料理は期待以上に美味しく、アメリカの食文化を侮っていたのを痛感。
肉・魚料理は大味、スイーツは甘すぎる、そんな典型的なイメージとは異なってました。
私はサーモンのグリルとエビのマリネとマッシュポテトが気に入ってひたすらリピート。
スイーツもとても全種は食べられずとも、レモンケーキとモヒートマカロンが良かった。
Wicked Spoonの特徴に、料理は小皿に小分けにされ、スイーツもアメリカ的には小さめ、
という点が挙げられますが、色々な料理を食べたい私には実にありがたい形式でした。

形式についてもう少し記しておくと、ソフトドリンクはテーブルオーダーで飲み放題です。
感じの良いスタッフがこまめに巡回し、空のグラスを見つけるとすぐ声をかけてくれます。
ここでも私はレモネードを頼むことが多かったです。アメリカのレモネード美味しかった。
料理は洋食だけでなく、中南米、中国、そして日本料理(っぽい何か)も並んでいました。
ぶっちゃけエスニックな料理はあまり好まないので、ほぼ洋食だけ食べてましたけどね。
中国コーナーではカエル肉に驚き、日本コーナーでは味噌汁の具のシイタケに絶望。
あ、日本料理コーナーに割り箸が置いてあったのは、地味にファインプレーだったかと。
なんやかや、物を食べる時は何であれ箸が一番使いやすいあたり、生粋の日本人です。

お約束のように二人で腹十二分目になり、「食べ過ぎた……」とぼやきつつも大満足。
一応は高級バフェのディナーなので、チップ・税込みの2人分で約120ドルだったはず。
私達のライフスタイルでは、日本なら一食にこれだけかけることはほぼあり得ません。
海外旅行ならではだと思うし、こういう形で楽しむラスベガスを知れて良い経験でした。


■夕暮れのファウンテンビュー

○鳴らない電話とチェックイン

Wicked Spoonでの食事を終えて17時半、部屋番号通知のメールはまだ来てません。
正規のチェックイン時刻は15時ということもあり、諦めて再度チェックインカウンターへ。
15時頃には長蛇の列だったカウンターも、さほど待つことなく進むことができました。
受付時に貰ったカードキー一式を渡して交渉する偶蹄目……すんなり部屋番号ゲット。
「これ……実は既に部屋番号割り振られてた?」「せっついたから貰えたと信じたい」
ともあれ、悲しみの残滓が漂うカジノホールを抜けて、客室へ向かうエレベーターへ。

最初の受付時に、9階の部屋を用意するという旨は聞いていて、実は少しがっかり。
私達が予約したのは「ファウンテンビュー」という、噴水を見られるのがウリの部屋。
もう少し高い階の方が、より綺麗に噴水を見られるだろうなと感じましたし事実かと。
しかし、エレベーターホールを出てすぐの場所が私達が2泊する部屋だとわかって、
広い客室棟を歩かずに済む喜びと、決して悪くはない眺めを確信できて安心しました。
エレベーターホールが位置しているのは、ベラージオの建物のほぼ中心だからです。

○やっぱり枕はたくさんあった

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ようやく辿り着いた部屋は、豪華なリゾートホテルのイメージに違わないものでした。
シックな内装の広い部屋には、額縁に入ったアートがあちこちにかけられていて、
枕がいくつも積まれた大きなベッドや、大きなテレビに、これまた広いバスルーム。

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……壁側に浴槽、大きな洗面台を挟んで、反対側にトイレとその向かいにシャワー。
「なんでこんなに浴槽とシャワー離れてるんですかね」「謎」
シャワーの後は、タオルで足回りを拭いてから、スリッパで浴槽へ移動してました。
あ、スリッパと言えば、アメリカのホテルではスリッパが部屋に用意されていません。
1・5泊目のデンバーのホテルも、ベラージオも、全部自前のものを使っています。
唯一4泊目のコスモポリタンでだけ用意されていましたが、多分レアケースですね。
ホテルの室内では靴よりもスリッパが楽なので、持ち込みを強くオススメします。

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閑話休題。部屋の設備の話に戻りますが、珍しいものとしてミニバーがありました。
カウンター左側の小さな箱は、お酒のつまみになる可愛いお菓子がいっぱいです。
冷蔵庫を開けると、中には瓶・缶の飲み物に、カクテルの材料になるお酒の数々。
眺めているだけでもワクワクするんですが、実はこれには大きな落とし穴が……。
これらの品物、わずかでも置き場を離れた瞬間に、課金対象になってしまいます。
思わず手に取りたくなるお菓子も、隙間作りたくなる冷蔵庫も、全部罠なんです。
事前に知っていたから回避も余裕でしたが、地味に課金者多そうな気がしました。

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日本語の注意文もありました。にのミニバニ。ニホンゴムズカシイネー。

○赤く染まる山並みを背に

さて、結局のところ部屋の窓の外の景色はどんなものかと言えば、こんな感じでした。

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眼下には謎のプライベートプール……? そして本館低層階の屋根が大きく広がります。
スイートなど位置も値段もお高い部屋なら、眼下を気にせず噴水を見下ろせるでしょうね。
あるいは、ツインではなくダブルの部屋なら、もう少しだけ高層階だったかもしれません。
階毎の部屋構成はわかりませんから、あくまで噴水側に位置するという選択だけでした。
英語での十分な交渉が可能であれば、別の部屋に替えてもらうこともできるという話も。

でも、まあ……

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悪くはなかったと思ってます。

ショーのほぼ中央に位置取り、噴水の打ち上がる「ドゴーン」という轟音を体感しながら、
昼は30分に1度、夜は15分に1度、部屋でくつろぎながら見られる華やかな噴水ショー。
これこそがベラージオの醍醐味だと思っていたし、十分に堪能することができました。

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ベラージオの噴水ショーは、BGMに合わせて水や光が動いて様々な表情を見せます。
部屋のテレビに専用チャンネルがあり、室内でもショーとリンクしたBGMを聴けました。
毎回異なる音楽に彩られながら、時に軽快に、時に盛大に、時に優美に、時に妖艶に、
ダイナミックさと繊細さを併せ持つ噴水ショーを、飽きることなくひたすら眺めていました。
[ 2016/10/27 02:23 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_05】 夢を乗せ夢を走らせ夢破れ

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■くるくる回る人の欲

○はじめてのカジノ

ベラージオへ戻ってきた私達は、ついにカジノへの第一歩を踏み入れました。
どこのホテルでも1階フロアが大きなカジノスペースになっているのが大半です。
ホテル内は本当に広く、一フロアを端から端へ10分歩くと言っても大げさでなく。
ベラージオもその例に漏れず、ただそこにいるだけでもはや別世界の気分でした。

まず、My Vegasの景品交換に必要な「M-Life」のカード作成の手続きをしました。
このカードは景品との紐付けだけでなく、各種ゲームのプレイ履歴も記録します。
ゲームで遊ぶ前にカードを挿入・提示することで、使用額が完全に管理されます。
額に応じて、スロットマシーンのフリープレイ、レストラン割引等の恩恵があったり。
ちなみにこのM-Lifeは、ストリップのホテルの多くを占めるMGM系列で共用可能。
恩恵のためには相当額の使用が必須ですが、無料で作れるし損はないはずです。

特にトラブルもなく、私のカードへ景品の25ドル分フリープレイ権を与えてもらって、
いよいよ私達にとって初めてとなる、カジノでの一攫千金の夢が幕を開けました。
ここで簡単に、日本における私達二人のギャンブルへの接し方をご紹介します。
競馬・競艇は好んで映像観戦したり、現地に足を運んだり、投票したりしています。
一方でパチンコ・パチスロは20歳になった時に一度遊んだきり。クソゲー認識です。
もっとも、ゲームセンターのメダル富豪だった頃は、たびたび遊んでいましたけどね。
賭け事自体に偏見も抵抗も無いですが、機械のご機嫌取りには興味無い感じです。
……そんな私達でも夢中になってしまう、そんな空気感は流石ラスベガスでした。

○初日のビギナーズラックでは終われない

最初に挑戦したのは、25セント機の「Wheel of Fortune」……ジャックポット狙いです。
Wheel of Fortuneはプログレッシブジャックポットで有名なスロットマシーンシリーズ。
プレイヤーが遊んだ分、ジャックポットの金額が発生まで青天井で積み立てられます。
しかもあちこちのカジノで置いてある台で連動しているため、ジャックポットも超高額。
億万長者になる方法の一つが、このWheel of Fortuneのプログレッシブジャックポット。
……もっとも、私達がこの時遊んだのは、プログレッシブ非対応だったんですけどね。

スロットマシーンには直接紙幣を投入して遊びます。スッと飲まれる偶蹄目の10ドル札。
機種毎に、1セント、5セント、25セント、1ドル……などと、目安の金額が決まっています。
それが最低賭け金で、追加ベッドをすることで配当額や的中ラインを上げられる仕組み。
とんでもなく恐ろしいことに、スロットで遊ぶ時の基本は、その機体へ最大ベッドすること。
そうしなければ、そもそも的中しにくいだけでなく、ジャックポットまで制限される絶望が。
このWheel of Fortuneは……確か最大ベッドで3ライン判定=75セントベッドが前提でした。

数回回したところで突然イベントが発生し、画面内の小さなホイールが複数回動きました。
……あれ、よくわかんないけど、これ、多分小当たりしたっぽくない? 当たってるよね?
目玉は機体上のホイールが回ることなのを知ってたので、地味なイベントに戸惑う二人。
「と、とりあえずいったん払い戻してみたら?」「おk」
払い戻しのボタンを押すとすぐ、機体から「バウチャー」と呼ばれる紙が一枚出てきました。
これは現金と同義で、交換所で換金できるだけでなく、そのままゲーム機へ投入できます。
そこに記されていたのは約「80ドル」の文字、投資金額を考えれば十分すぎる金額でした。

「ここでやめなよ、やめな! これで『カジノで勝ってきたよ!』って言って帰れるんだよ!」
賭け事は勝った時に止めるが信条の私は、これで勝ち逃げしていいと本気で思ってました。
「……大富豪になるために、ラスベガスに来たんだ……! これじゃ大富豪じゃない!」
知ってた。でも、それもまたラスベガスの楽しみであることは、私もよくよく理解していました。
一時の甘い甘い勝利の味に酔いしれ、私達はゆるやかに確実に闇に飲まれていくのです。

○1セント機で一回し60セント

一応は高級ホテル内のカジノ、手荷物にさえ気を付ければ危ないことはなさそうですが、
基本的には二人で隣同士で座って遊べるスロットマシーンを探して、一緒に遊びました。
いかにもなデザインのもの、大型液晶スクリーンの最新のもの、映画等がモチーフのもの、
一口にスロットマシーンと言っても、その種類は膨大でおそらく場内に4桁台はあったかと。
機種毎の金額だけでなく、ジャックポットの仕組みも様々で、自分に合った台が選べます。

私達が特に好んで長く遊んだのは、Wheel of Fortuneとモノポリーの1セント機でした。
どちらも比較的新しく、大型の液晶に3D効果や座席連動の演出があったり賑やかです。
日本のパチスロと違って大した演出も無い機種も多く、それはもう本当にひたすら貯金箱。
多少なりとも楽しい演出のあるこの2機種は、だらだらと長く遊ぶのには打ってつけでした。

とは言うものの、この手の新しい機種特有の落とし穴。一回しに必要な多くのライン数。
確かに1セントを基準に遊べるものの、実際は判定ライン全てにベッドの必要があります。
横に5つの絵柄、それが3段、それらを跨ぐラインの組み合わせは……60種に及びます。
どれかのラインで3つ以上特定の絵柄が並べば的中ですが、配当基準はあくまで1セント。
一回しに60セントかかるのに、的中の払い戻しは4セント、みたいなことは通常運行です。
さらにはジャックポットのためには、1ラインに対して最大の5ベッドが必須条件になります。
当たれば確かに大富豪ですが、ジャックポットのためには一回し3ドルがかかるわけです。

結局私は、ジャックポットに憧れて来たはずのラスベガスで、長く遊ぶことを選びました。
一回し60セントをメインにして、ゆるゆる2時間弱はスロットマシーンで遊べたと思います。
小当たり・中当たりであれば、最低ベッドでも得られるチャンスがあるのがありがたい。
途中タイミングによっては、10ドル程度勝ったりした瞬間もありましたし、まあ、楽しかった。
……最終的には、私は40ドルほど、偶蹄目は200ドルほど飲まれていますけどね……。

偶蹄目は本当にジャックポットを狙っていたので、一回しあたりの賭け金が私の数倍です。
さらに、私は1セント機だけで遊んでいましたが、偶蹄目は最大で1ドル機にも手を出して。
1ドル機はライン数こそ少ないですが、それは的中の可能性も少ないというのと同じです。
小さくでも当たれば長く遊べますが、小当たりさえなく一回しに数ドル飲まれるのは地獄。
一度手酷くやられて、ラスベガス滞在中に二度と1ドル機に座ることはありませんでした。

正直ゲームとしての面白さだけなら、日本のパチンコ・パチスロの方が数段上でしょうね。
長く遊ぶに耐え得る演出は、日本のゲーム産業ならではなのかもしれないと思いました。
ラスベガスのスロットマシーンは、「ジャックポットで大富豪」の夢を追うためだけの存在。
その夢があまりに艶やかだからこそ、多くの人が夢を追い夢破れていくのを実感しました。


■持てる者の宴、持たぬ者の羨望

○カジノは他にもゲームあるよね?

カジノ内にはスロットマシーンだけではなく、各所にテーブルゲーム台も並んでいます。
日本でもお馴染みの、ルーレット、ブラックジャックといった「いかにも」なカジノゲーム、
ポーカーだけでも「テキサスホールデム」「スリーカード」「パイゴー」などの種類があり、
クラップス、バカラ、その他見たこと・聞いたことのないテーブルゲームも色々ありました。

もちろん私達も、今回のラスベガス旅行でテーブルゲームで遊ぶ準備はしてきました。
言語依存の度合いが小さい、必要な前提知識が少ない、勝てる可能性も少なくない。
そんな条件での検討の末、ルーレット、ブラックジャック、クラップスで遊ぶことにしました。
特にクラップスは日本ではあまり馴染みがありませんが、カジノの人気ゲームの一つ。
事前にルールや賭け方について、偶蹄目と二人で予習をしたうえで旅行に臨んでいます。

これらのゲームについては、また機会を改めてその詳細を書いていくことになるでしょう。
と言うのも、実はこのタイミングで……と言うか、ベラージオで私達は遊んでいませんから。

○15秒で消える15ドル

ゲーム台には必ず、そのゲームの最高・最低ベッド額やベッド単位などが記されてます。
私達もお目当てのゲーム台を探しながら、目ざとくその表記にチェックを入れてました。
特に気を付けて見ていたのは、ゲームに参加する前提条件となる「最低ベッド額」です。
ベラージオのゲーム台は軒並み最低ベッド額が10~15ドル、想像以上に高額でした。

これが競馬であれば、一レースに1500円賭けるのも現実的な遊び方だと認識してます。
レース自体は2分弱ですが、その前に予想に十分時間を割け、リターンも期待ができる。
自分の予想という思考に託す賭け金であり、競馬場を楽しむための費用でもあります。
一方で、ブラックジャックで親のブラックジャックで無条件敗北は、割とよくある事故です。
しかしだからこそ、その一瞬に15ドルを持っていかれるのには、心理的な抵抗が大きい。

当然のことながら、五割以上の勝率で遊べる人や、賭け金を気にせず遊べる人なら、
ディーラーや他プレイヤーとのひりつく駆け引きも存分に味わえるのかもしれません。
実際にテーブルによっては、大勢の人が盛り上がっている様子も見受けられました。
そっと賭け金を確認すると、最低ベッド額が20ドルで(ひえっ……)となることもしばし。
残念ながらこのカジノでは、私達が心置きなく楽しむことは難しいと判断した次第です。

○諸条件のゲーム台への影響

遊びこそしませんでしたが、たびたび観察することでわかったこともいくつかあります。
ゲーム台のベッド額は、常時同じではなく、時間帯によって変化・調整されていました。
具体的には夜の方が額が高くなりがちで、午前中は少しばかり安めの設定でした。
また、人が他より多くついているゲーム台は、ベッド額も安めのことが多い印象です。
ただし、安めのゲーム台は数も絞られていて、満員で参加できないこともあるかなと。

ゲームによっては、ベッド額が安めでも他の設定も渋くなっていることが多々あります。
私達も体験したのはブラックジャック、ブラックジャック時の配当に影響がありました。
他にも細かなルールとベッド額が結び付くことがあるので、プレイ前の確認必須です。
[ 2016/10/21 02:16 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_04】 街を歩けば高みと影と

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2 ・ 3

■1ドルの勉強料

○夢見心地の大通り

ストリップの賑やかな街並みを歩き、私達は次なる目的地を目指しました。
道中に建つホテルはどれもこれも目を引き、写真に収めずにはいられません。

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こちらは「MIRAGE」、南国がモチーフで、ホテル内ではイルカショーも開催。
夜になると敷地内の火山が派手に噴火する無料のショーも観られるそうです。
大看板になってる『LOVE』は、ビートルズとシルク・ドゥ・ソレイユのコラボショー。
モチーフだけでなく、目玉のナイトショーも、ホテル毎の大きな特徴になってます。

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こちらは「Flamingo Las Vegas」、モチーフは……明らかに見ての通りですね。
身長180cm超の偶蹄目と並ぶと、ラスベガスのスケールを感じてもらえるかと。
何につけてもこういうスケールで作られている、とにかく全てが大きな街でした。
ホテル内では本物のフラミンゴが飼われていたり、フラミンゴの噴水があったり。

アメリカ滞在も2日目、非日常に慣れ始めて、華やかな街並みに心奪われて。
光溢れ活気に満ちた賑やかな大通りで、確かに私は少しばかり浮かれていて。
そんな時、私の気持ちの緩みを突くかのように、強い日差しは影を落としました。

○戒めの一枚

派手で目を引くホテル街を写真に残そうと、スマホを手にカメラを向けて歩く私。
突然、少し前を歩く偶蹄目に、これまた派手な着ぐるみが寄って並んできました。
ポーズを取って明るく私に声をかける着ぐるみ、写真を撮れと促しているようです。
あまりに唐突で呆気にとられつつも、自然と私もカメラを向けてしまうような呼吸技。
そしてシャッターを切る直前にもう一人がすっと並び、その瞬間、ようやく、でした。
(やられた……)
知っていたのに、気付けなかった。それくらい自然で、スムーズな、一枚の写真。
気付いた時には後の祭りで、偶蹄目を見るとやっぱり全て察した表情をしてました。

「チップ! チップ!」
……ですよねー。男性二人に挟まれ、一応は和やかにチップを要求される偶蹄目。
「チップあるよね、お願い」
迷い無く偶蹄目に声をかけて、偶蹄目からチップを渡してもらうように頼みました。
財布から1ドル札を一枚出して渡し、早足でとりあえず目の前のホテルに入ります。
「知ってたはずなのに……ごめん」
「まず荷物改めるから、ちょっと落ち着ける所探そう」
偶蹄目の言葉にハッとしつつ、ホテルのカジノフロアに座れるところをすぐ見つけ、
緊張した状態で貴重品一式の無事を確認し、ようやく一息入れることができました。

偶蹄目にチップを頼んだのは、偶蹄目だけがチップ用の小銭入れを持っていたから。
小銭入れの中には、現金での買い物でお釣りに貰った小銭と、1ドル札が数枚だけ。
最悪小銭入れごと盗られたとしても、被害は最低限で済むだろうという目算でした。
お互い鞄に入れてた財布にはカードも入っていて、このタイミングでは外に出せません。
本当に貴重な高額現金とパスポートは、服の下に入れたセキュリティバッグの中です。
そこから無事に抜け出せたことで安心して、その後の持ち物確認まで私は気が回らず。
明らかな異常事態にあっても、すぐその発想に至れた偶蹄目は流石だと再認識しました。
他で注意を引いてる間に荷物に手を付けられるの、海外ではよくある話ですからね。

私達の痛手は1ドルで済みましたが、緩み始めた気持ちを戒めるには十分な額でした。
どれだけ華やかでも、今自分がいるのは日本ではなく、何が起こるかわからない海外。
苦笑しつつも油断を振り返るように、旅行中何度か二人で忌々しい一枚を見返しました。
実際今回の旅で一番「よくなかった」場面でしたし、反省しつつもこれで済んで良かった。

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その後も街中で目に入る、キティやピカチュウ、ミッキーなど有名キャラの着ぐるみ、
バニー、サンバカーニバル、ウェディングドレスなどの綺麗なお姉さんもあちこちに。
有名ホテル付近で「ホテルを背景に写真撮るよ」と声をかけている人も散見しました。
注意深く観察すると、どこも複数人がチームとなり最後は「チップ」と称し現金を要求。
声をかけられる観光客も後を絶たず、娯楽都市の光と影を実感する機会でしたとさ。


■世界最大の空中散歩

○High Rollerでハイローラーの夢を見る

道中でとんだ一波乱もありましたが、どうにか無事に次の目的地が見えてきました。
「High Roller」、カジノで高額な賭け金で遊ぶ人を意味する、世界最大の観覧車です。

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「The LINQ Promenade」という新しくできた比較的小規模なショッピングモールの、
オシャレな石畳の道の先に、大きな観覧車が圧倒的な存在感で鎮座していました。
そのスケールはやはりとち狂っていて、一周30分、ゴンドラ一つの最大定員は40人。
ストリップの北から南までを一望でき、昼でも夕方でも夜でもその景観を楽しめます。
ゴンドラの一つはバーになっていて、追加料金でお酒を飲みつつ下界を眺めることも。
私達はもちろん通常のゴンドラ、もう一組の家族連れと一緒に乗ることになりました。

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乗り込み直後に後ろのゴンドラをパチリ。待機列はバーゴンドラ待ちの人達ですね。
ゴンドラの中は立って歩き回れるくらい大きいのが、写真で上手く伝わるでしょうか。

○高い高いラスベガスの空

私は観覧車が好きでよく乗りたがるのですが、その実結構な高所恐怖症です。
案の定ハイローラーでも、一度座った窓際の席から30分動くことができないままで。
これ以降の色んなアングルの写真は全て、偶蹄目が動き回って撮ってくれました。

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最初こそ目の前の大きなホテル「Flamingo Las Vegas」が視界を遮っていますが、
ややもすればその向こうにベラージオも、さらに西側の開けた荒野も見えてきます。
写真左側に小さく、ストリップの南端近くにある「Luxor」のピラミッドも写っています。

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こちらはラスベガス東側の荒野と、南東のマッカラン国際空港方面の写真です。
豪華絢爛で高層建築が建ち並ぶのが、ラスベガスのごく一部なのがわかります。
私はあまり席を立てませんでしたが、偶蹄目は興味深く外を眺めていたようです。
そして私の席からでも十分、煌びやかな眺望とその向こうの寂寥を味わえました。

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空中散歩も終わりを迎えようとする頃、ベラージオの噴水ショーが見えました。
もっと高くから見られればさらに格別だったでしょうが、昼のショーは30分に1回。
ハイローラーに乗っている間に見られただけ、運が良かったのかもしれません。
ストリップ北側方面の散策を終えて、私達は再度ベラージオへと戻るのでした。
[ 2016/10/12 14:51 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)

【2日目_03】 フランスへもイタリアへも

はじめに)  前準備 : 1 ・ 2 ・ 3   0日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4
1日目 : 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4  2日目 : 1 ・ 2

■道路はあたかも国境で

○翼よ、あれがパリの灯だ

ストリップに面したホテルはそれぞれテーマを有するとは、前回書いた通り。
たとえば私達が泊まるベラージオは、イタリアのリゾート地がモチーフです。
それではイタリアのお隣と言えば? 答えはもちろんフランスですよね!
そしてベラージオの大通りを挟んだ向かいにあるのはParisというホテル。

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これ見よがしに建っているのは明らかに凱旋門。ここは確実にパリですね。
と言うわけで、見ての通りこのホテルのモチーフになっているのはフランス。
道路を一つ渡るだけで、イタリアからフランスに行けちゃうスケール感たるや。
ホテルの建物や装飾品も、いかにもなフランスっぽさを漂わせていました。

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パリと言えばやっぱりこちら、凱旋門よりずっと高いエッフェル塔も建ってます。
飾られた国旗の中央がアメリカ国旗なのもご愛嬌、立派すぎるランドマークです。
エッフェル塔の最上部は展望台になっており、ストリップを一望できるとのこと。
有料チケットが必要なのと、他で高い所に登ったのとで、私達は行ってません。
街並みだけでなく、ベラージオの噴水ショーを見るにも絶好のポイントのようです。

○DEUCEに乗ってイタリアへ戻ろう

道路を渡ってParis側へ来たのは、目的地がある北へ向かうバスに乗るためです。
アメリカは左ハンドルなので、日本とは何かと道路の感じが逆になっています。

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近くの歩道橋の上から、南向きに一枚。左にParis・右にベラージオがあります。
こうして見ると、エッフェル塔が本当に高いことがよくわかるかなと思います。
この写真に写っていないParisの本館も、道路の幅も、とにかく大きかったです。
何でもでっかく派手にやっちゃえ、って感じがよく伝わるストリップの街並み。

閑話休題。Parisだけなく大きなホテルの前には、バス停が設置されています。
道路の反対側ベラージオの前にも、南向きに走るバスのバス停があります。
ホテル間の移動にバスを使うレベルで、一軒あたりが大きいってことですね。

ストリップの大通りを南北へ走るバスは、「DEUCE」と「SDX」の二種類です。
DEUCEは全てのバス停に停まる二階建てバスで、大体15分に1本の間隔。
SDXは停留所が少ない快速バスで二連結車両、これまた15分に1本です。
チケットは共通になっていて、1回券(と言いつつ、2時間は乗り放題)は6ドル。
1日乗り放題券が8ドルなので、複数回乗るなら1日乗り放題券がいいですね。
停留所もDEUCEとSDXで概ね共通、一部SDXが停まらない停留所があるくらい。
チケット売り場がある停留所では、案の定クレジットカードでも決済ができます。
券売機・運転手問わず、現金での購入時はお釣りがもらえないので要注意!

Paris前は全てのバスが停まりますが、目的地はDEUCEだけなのを確認済み。
やって来たDEUCEに乗り、前の人に習って乗車時にチケットを機械へ通します。
2つ先のバス停までの短い旅ですが、バスも道路も混雑していて大変でした。
10分以上かかってようやく目的地……もう一つのイタリアへと辿り着きました。

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■ゴンドラ揺れる水の都

○よりわかりやすく、よりイタリアらしく

こちらのホテルは「Venetian」、その名の通りイタリア・ベネチアがモチーフ。
ベラージオと比べると、よりいっそうイタリアっぽさが際立つ雰囲気です。
このホテル内にある「Grand Canal Shoppes」というショッピングモールが、
買い物だけでなく観光名所としても楽しめそうで、今回足を伸ばしてみました。

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ホテルの周辺もイタリアらしさを思わせるような美麗なデザインが多く見られ、
綺麗だな、と思うと同時に、大きいな、とやっぱり感じずにはいられません。
柱一つ、噴水一つ、看板一つ、何であろうと横に立つ人間の小ささたるや。
デンバーでは街並みに日常と趣きを感じながらの非日常の体感でしたが、
ラスベガスはただ街を歩くこと自体、テーマパーク同等の観光になってます。
砂漠の真ん中に娯楽都市を作るというのは、そういうことなのかもしれません。

○街の中にある街

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ホテルの中には、天窓から光差し込み滝が流れる明るく華やかな空間が……
広がるばかりで終わらないのが、ラスベガスのスケールの大きさなんですよね。

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仄暗い青空の下、ロマンチックな街灯の明かりに照らされ浮かび上がる建物。
曇ることのない人工の空に覆われた、運河の街ベネチアがそこにありました。
これらの建物には高級ブランド店も多く、豪華絢爛なショーウィンドーが並びます。
街角にはゴンドリエのカンツォーネが響き渡り、聴覚にも彩りを与えてくれました。

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「えっ、なんで!?」「これは高級スイーツ認定なんですかねえ……」
私でも知ってるブランドや知らないけど高そうなお店と同列に並ぶ見知った顔。
上手く言葉にできない不思議な感情が、私達の胸にじんわりと広がりました。
「ラスベガス土産になるかな」「いかんでしょ」

○どんぶらこどんぶらこ

せっかく来たからには、買い物には興味が無くてもこの場をしっかり満喫したい。
そんなわけで体験しましたゴンドラライド、なかなかお高く一人あたり29ドル也。
ゴンドラはシェアライド形式で、一つのゴンドラにつき4人が同時に乗ります。
「せっかくだからダーリンと二人きりで乗りたいよぉ!」って人にも対応可能で、
116ドル払うことで一つのゴンドラを貸しきるプライベートゴンドラになります。
……私達? コスパ厨にシェアゴンドラ以外の選択肢があると思いましたか?
ちなみに他のカップルの方々は、結構プライベートゴンドラを利用してました。

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窓口で乗船手続きを済ませると、チケットの他に青いバラの花を渡されます。
一応検札もありますが、実質この花が乗船証明のような役割を果たしました。
正真正銘の生花で、短時間の持ち運びができるような加工がされています。
風情のある計らいだと感じましたが、後でやむなく処分する時に少ししょんぼり。
ホテルで押し花できるような準備が整っていればよかったんですけどね……。

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少々の待ち時間を経て、他のアメリカ人カップルと一緒にゴンドラに乗りました。
ゴンドラライドは館内でも注目の的で、たびたび手を振られたり振り返したり。
漕ぎ手であるゴンドリエは女性で、高らかにサンタルチアを歌ってくれました。
船旅はおよそ20分くらいのものですが、ゆったりとした時間が妙に心地良い。
きっと船の揺れやゆっくりとした進み具合が、身体にも伝わっていたのかな。

乗船時に数枚写真を撮られるのですが、それが有料なのも情報収集済みです。
そして情報収集をする過程で、やろうと心に決めていたことが一つありました。
「あの、よろしければお写真撮りましょうか?(拙い英語)」
ゴンドラで自撮りを試みていた対面に座るカップルに、私から声をかけました。
「わあ、ありがとう!」
日本と同様に、スマホを預かり何枚か写真を撮って確認してもらいます。
「どうもありがとう、今度は僕がそちらの写真を撮るよ!」
偶蹄目と並んでポーズを撮り、同じように数枚写真を撮ってもらいました。

写真を買わない場合、自分達で撮影しないと乗船中の写真が残りません。
でもせっかく撮るのなら、自撮りだけでなくこういう交流もしたいな……って。
目的がはっきりしているから、言葉も多少たどたどしくてもちゃんと伝わりました。
相手にも喜んでもらえたし、私も写真と一緒に想い出が一つ残せて嬉しいです。

こうしてゴンドラで館内を一回りして、Venetianでの目標は達成できました。
気温30度を超える本物の青空の下で、次なる目的地へ向けて歩き出します。
[ 2016/10/07 00:03 ] 2016年アメリカ旅行 | TB(0) | CM(0)
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